30日は午前7時45分頃、N1地区からH地区に向かって建設中の工事用道路に抗議するため、市民10数人が同道路の最先端部に来た。市民の姿を目にして伐採作業をしていた北勝建設の作業員はチエンソーを止めて退いた。倒れた木を片付けていたバックホーはしばらく動いていたが、距離が詰まったので動きを止めた。
この日は神奈川県警の機動隊に加えて、午前9時頃には沖縄県警と福岡県警の機動隊50人ほどがやってきた。機動隊が来ると沖縄防衛局も元気が出て喚き始める。これだけの機動隊員が来ると抗議も難しいので、ゆっくりと下がりながらH地区への入り口付近まで移動した。
N1表側ゲート近くから作業ヤードに入り、抗議していた市民グループは大阪府警の機動隊に囲まれ動けなくなっていた。ダンプカーで砂利の搬入が終わったあと解放されたが、この日は思うように抗議行動ができなかった。
H地区に通じる工事用道路は、朝の段階であと100メートルほどに迫っていた。30日の夕方には伐採に加え砂利の敷設も終えたかもしれない。この道路が完成すればH・G地区への砂利の搬入路が確保されたことになり、工事が加速する。
警察や沖縄防衛局も市民の抗議行動を封じ込めようと対策を練っている。それに対し次の手を打つために午後は準備に作業が行われた。それを実のあるものにするためにも、多くの人が抗議行動に参加する必要がある。現場は日によって状況が変わるしのぎあいの場だ。ヤンバルの森と住民の生活を守るために一人でも多くの人が高江に来てほしい。