週明けの26日は午前8時5分頃、ヘリパッド建設に反対する市民がH地区の建設現場に姿を現した。それまで伐採や倒した木の片付けを行っていた作業員たちは後に引き、新たな伐採作業は控えて片付けやヤンバルダキ(リュウキュウチク)の移植作業を行っていた。
ヘリパッド建設現場では24日の午後か26日の早朝に切られた木が、切断面も乾ききらないような生々しさで横たわっている。もっと多くの市民が集まり、H地区で抗議していたら、これらの木々もまだ生き延びることができただろう。
根っこを掘り起こされず、砂利を敷き詰められなければ、伐採された木々もひこばえが生えて再生できる。しかし、ヘリパッドが建設されて砂利で封じ込められたら、これらの木々も本当に死を迎える。
片付け作業が進んで手詰まり状態となったらしく、沖縄防衛局調達部の福島次長が、作業員たちに指示して伐採作業をくり返した。市民らは森の中で木の伐採を止めるよう訴えた。
切られたのはヤンバルダキや細い灌木で大したものではない。福島次長の狙いは伐採を強行して現場を混乱させ、警察・機動隊を介入させることにあった。沖縄防衛局と「反対派」が小競り合いをして危険だから…」という理由で、抗議する市民を強制排除させようというものだ。
しかし、そういう狙いは想定内で、市民たちは沖縄防衛局員の挑発にのらないように注意しながら抗議を続けた。
午後2時過ぎから、N1表ゲートに入る砂利ダンプの運送作業を担当していた機動隊が、搬入終了とともにH地区に移動してきた。最大時120名ほどの機動隊員が壁を作り、その向こうの森の中で、午後3時前から本部造園の作業員らが伐採作業を再開した。
市民らは機動隊の壁をすり抜けて森に入り、伐採作業に対する抗議を続けた。結局、再開したものの伐採作業は1時間ほどで終わり、作業員たちはチエンソーを片付けて引き上げていった。1時間でもかなりの量の木が伐採されたが、抗議行動をとらなければ1日中、伐採作業が行われていたのだ。
現場での抗議行動は早朝だけでなく、午後からも参加できるように態勢を整えていくとのこと。ぜひ多くの人に勇気を出して参加してほしい。沖縄は変わらなければいけない。国がやることは止められない、という無力感や諦めを克服して、自らの手でヘリパッド建設を阻止しましょう。