24日は土曜日でN1ゲート前では大行動日として、250人ほどの市民が集まり、砂利を運ぶダンプカーやトレーラー車が入るのを阻止しようと座り込みを行った。警察・機動隊は市民を強制排除する場面が報道されるのを避けたかったのだろう。10トンダンプカー11台、20トントレーラー車7台分の砂利をメインゲート内に運び込み、下ろしていった。26日以降、ダンプカーで往復してN1表ゲート内に運び込む魂胆である。
N1地区からH・G地区に伸びる工事用道路の建設のため、当初の予定を大きく上回る砂利が必要となっている。その分、N1表ゲートに搬入される砂利の量が増えている。資材や作業員を建設現場に入れるのが沖縄防衛局にとって第一の課題であり、そのために県外から500名もの機動隊が派遣され、国頭村の採石場からN1表ゲートにいたる過程を沖縄県警とともに警備している。
そのためにH地区や工事用道路の方には午前中、機動隊を大量に回すことができないでいる。25日は市民数十人が朝からH地区や工事用道路で抗議行動を行い、樹木の伐採作業を長時間止めた。H地区では市民が現れると、伐採作業を行っていた作業員はチエンソーを止めて引き下がった。
9月13日に自衛隊ヘリコプター・CH47で運び込まれたバックホー3台のうち、1台は運転手が降りて作業を止め、残り2台は前日までに切った木の片付けを行っていた。沖縄県警や千葉県警、沖縄防衛局、民間ガードマンと対峙する形で、ヘリパッド建設現場の切り株などに座り込み、静かに抗議を続けた。
沖縄防衛局の福島調達部次長が現場の指揮を執っており、3回にわたり伐採作業を再開しようとしたが、そのたびに市民が先回りして抗議を行い、伐採を食い止めた。午前8時ごろから午後4時頃まで、沖縄防衛局はH地区での新たな伐採を行えなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=eHoXSjR4z3g&feature=youtu.be
午前10時頃、稲田朋美防衛大臣が乗った自衛隊ヘリ2機が、ヘリパッド建設現場上空に姿を見せた。市民らはヘリパッド建設現場から、大馬鹿野郎、帰れ、と声を上げた。稲田大臣は機上から、市民の抗議を苦々しく見ていただろう。沖縄の抵抗がどれだけのものか、その目に焼き付けることだ。
切り開かれた森の縁に沿って、造園会社が竹の移植を行っていた。風が吹き込んで森林内が乾燥するのを防ぐためだろうが、移植したばかりなのにもう葉は枯れかけている。暑い時期なのだから根っこだけを移せばいいと思うのだが、それでは移植した様子が分かりにくい。環境に配慮していると見せかけるための写真撮影用なのだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=v9pIopTVI6w&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=B-GZFhjxljY&feature=youtu.be
午後2時頃から、朝から警備にあたっていた千葉県警に加えて、沖縄県警や福岡県警の機動隊が続々とやってきた。午前中、N1表ゲートでの集会や砂利の運送作業の警備にあたっていた機動隊が、午後になってN1地区やH地区、工事用道路などに移動してきたものだ。
沖縄防衛局もまる1日、H地区で伐採が進まないのは意地でも避けたかったのだろう。最後は機動隊に守られて工事を強行するといういつものパターンである。いったん作業が始まると次々と木が切り倒されていく。森の中に入って伐採現場に行こうとした市民は、機動隊に行く手を阻まれた。
それでも、この作業が2日間いつも通りに行われていたら、H地区の伐採作業は終わっていたかもしれない。実際に効果のある抗議行動に対しては、政府は警察を使って徹底して潰しにかかる。空からヘリパッド建設の状況を見た稲田は、市民への弾圧強化を安倍首相に進言したはずだ。それに対抗するために、ウチナンチューよ、意地出じゃち行動さーびら。
帰りにN1地区からH地区に通じる工事用道路の状況を見た。ここも多くの市民の抗議行動によって、伐採や砂利の敷設は50メートルほどしか進んでいなかった。ただ、陽が落ち始めて市民が引き揚げたあと、沖縄防衛局は午後6時半頃まで作業を行わせている。労働者に過酷な労働条件を押しつけてまで、工事を強行している。それを止めるためには多くの市民が現場に来ないといけない。山歩きの準備をして結集を!