7日は午後4時過ぎにN1裏のテントに行った。日曜日にもかかわらず多くの人が献身的に作業を行っていて、ブルーシートを使い立派なテントができあがっていた。同じく手作りの棚には水や食料品など各地から寄せられたカンパ物資が並べられ、短期間で活動拠点が作られている。高江のヘリパッド建設阻止の運動が大きく広がっていることを実感させた。
夜は路上駐車した車で寝たのだが、蒸し暑さと車や人の持つライトで何度も目が覚めた。外灯もない山道でハブも出るから明かりで足元を照らす必要がある。ただ、車で休んだり着替えをしている人への配慮も必要だ。特にヘッドライトをつけている人は光の位置が高いので、顔を向けるだけで車内まで光が差す。相手の顔を直射するのは光の暴力とさえいえる。お互いに気を付けましょう。
8日は砂利を積んでやってくるダンプカーの車列に対して、N1ゲート内への搬入を阻止・抗議する行動が朝から取り組まれた。50人以上の人が集まり、車と路上で抗議するグループに分かれて、車列に対して積極果敢に阻止・抗議行動を展開した。
新川ダム入り口の南側では、車でダンプカーの車列を止めたあと、プラカードを手にした市民がダンプカーの前に立ちはだかって抗議を行った。土砂降りの雨に打たれながら、機動隊に排除されても何度もダンプカーに向かい、1時間近く車列を止めて抗議を続けた。
砂利を積んだダンプカーの車列が北部訓練場のメインゲートに入ったあとは、N1表ゲートに2台ずつ向かうダンプカーへの阻止・抗議行動を行った。私はずっと車を運転していて、映像を撮るのはあまりできなかったが、多くの人が状況を伝えているだろう。
ダンプカーの前後は警察車両が3台ずつ警護し、沿道には機動隊員が並んでいる。厳しい弾圧態勢が敷かれている中で、各自が自分ができることに力を尽くしていた。人それぞれできること、できないことがある。ダンプカーの前に立ちはだかることはできない、怖いという人は、プラカードを持って沿道に立っているだけでいい。それだけでも機動隊員が何人か前に立ちはだかるので、その分、ほかの人が動きやすくなる。
数の力は大きく、この日はダンプカー10台分の砂利を搬入し、N1表ゲートを閉門したのは午後12時過ぎだった。これまで何度も抗議行動を行ったが、お昼休みに食い込んだのは初めてだ。何もしなければ午前10時前には閉まっている。完全に止めることはできなくても、こうやって少しずつ遅らせていくことが重要なのだ。辺野古でも小さな遅れの積み重ねが工事の中断に追い込んでいった。
8日もN1裏テントを撤去する動きはなかった。N1裏から工事を進めることの困難さはすでに書いた。N1表のテントや車が撤去されて、工事に必要な重機類がすでにゲート内に入っている現在、ヘリパッド建設を止めるためには作業員と資材がゲートから入るのを止めるしかない。それができなければ工事は着々と進む。
ヘリパッド建設を止めるために、ぜひ多くの人が朝の砂利搬入阻止・抗議行動に参加してほしい。