先々週から高江に通う日が続いていたので、27日は久しぶりの海上行動参加だった。カヌー9艇で松田ぬ浜を出発し、辺野古岬の岩場を抜けて大浦湾で抗議船2隻と合流した。
辺野古岬周辺や海保や作業船が出る浜、米軍のビーチ付近など陸上部の様子を見ながら移動したが、これといった作業はなかった。しかし、防衛省は近日中にも陸上部での工事を再開するとしている。高江のオスプレイパッド建設と並行して工事を進め、市民の抗議行動を分断しようという意図が見え見えだ。
新たな兵舎や娯楽施設は新基地建設によって既存の施設が解体されるから必要なのであり、生コンプラントの建設は新基地建設工事に使用する生コンを基地内で製造しようというものだ。埋め立て工事と関係ない、という政府・防衛省の説明は嘘っぱちである。
高江と辺野古の両方で行動するのは大変だが、ここまで沖縄県民を愚弄する安倍政権に対し泣き寝入りすることはない。機動隊が何百人いようと委縮しないことだ。警察の数と暴力で沖縄県民の運動を抑え込むことができると思っているなら、大きな間違いだということを安倍政権に教えてやろうではないか。
先々週から浪速丸や作業船が出て潜水作業を行っている。国と沖縄県の「和解」により海上での作業は中断されているはずである。浪速丸を囲んで何をしているのか問いただし、作業を行うことがないよう抗議した。
フロート越えの練習をしてから平島の近くまで移動し、船のそばで休憩をとった。今年は台風が少なく、海水温が上昇してサンゴの白化現象が広がっているという。大浦湾のサンゴの状態は良好なようだが、辺野古の海も手を入れると温かく、暑さは厳しい。それでも透明な海の色を眺めて漕ぐのは気持ち良かった。
ヤンバルの海も森も実際に見て、肌で感じれば、それを破壊することの愚かさを実感するだろう。夏休みにぜひ辺野古、高江に来て海と森の素晴らしさを知り、米軍基地の建設強化に反対する取り組みに参加してほしい。