東村高江の着陸帯(オスプレイも使用するヘリパッド)建設を強行するため、安倍政権は沖縄に500名といわれる機動隊員を全国から派遣している。沖縄県警以外に全国から来た機動隊の配置は、N1ゲートの表・裏側が警視庁と大阪府警、北部訓練場のメインゲートが愛知県警、新川ダム入り口が福岡県警、国場組採石場が神奈川県警となっている。
現在、N1表のゲートから砂利搬入が行われており、集会や抗議行動も県道をはさんでその向かい側で行われている。それを弾圧するために前面に立っているのが大阪府警の機動隊の面々である。
大阪に行くたびに、ここには米軍基地がないんだな、と実感する。街中で米兵とすれ違うこともなければ、小銃や機関銃の射撃音が聞くこともない。道路を米軍車両が走ることもなければ、空をオスプレイやコブラが飛ぶこともない。
そういう生活環境が維持できているのは、日米安保条約による基地負担の大半を沖縄に押し付けているからだ。機動隊員の中には子どもがいる人もいるだろう。自分の子供を米軍基地の被害を受ける場所で育てたいだろうか。子どもが大きくなったら、沖縄で自分がしてきたことを、どう説明するのか。仕事だから仕方ない、と自己弁明して許されるのか。
沖縄は日本で唯一の亜熱帯地域であり、まわりの木々や草花は大阪とはかなり違うはずだ。そこにはノグチゲラやヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネ、リュウキュウヤマガメなど世界中でもこの地域にしかいない貴重な生物が生息している。その貴重な森を破壊してヘリパッドが建設され、全国から派遣された機動隊員がその工事を守っている。
家族はこのことを知っているのだろうか。沖縄に何をしに行くと説明して家を出たのか。沖縄県民の安全を守ると言いながら、危険な米軍基地を押しつける。それに対して沖縄県民は拒否の意思を何度も選挙で示している。早く大阪に帰って、大阪府民の生活と命を守れ。大阪からわざわざ来て、沖縄県民の生活と自然を破壊するな!