世間は3連休を楽しんでいるというのに、高江のヘリパッド建設強行に向けて情勢が緊迫しているので、土、日とN1ゲート前で連泊した。ブログを書くこともできなかったが、着替えや洗濯で帰宅した時間を利用して急いで近況を報告したい。
16日は土曜日で久しぶりのメンバーも多く、カヌー13艇で松田ぬ浜を出発した。いつものようにキャンプ・シュワーブの陸上部や海の様子を見ながら辺野古岬まで漕ぎ、海保の拠点となっている浜付近をめざした。辺野古岬周辺をはじめとして陸上部に変化はなく、工事も確認できなかった。
海保の浮桟橋があった浜から沖に向けて、台風1号で撤去してあったフロートが再設置されていた。前日にはすでにあったとのことだが、米軍ビーチに平行して伸びていたフロートはなく、以前の半分ほどの長さ。浜には作業和船が1隻確認できたが、ほかに瀬嵩近くの海域で作業船が2隻作業を行っていた。潜水作業も伴っていたようだが、詳しい内容は確認できていない。
思ったより風があり、波は高くないが潮の流れが速かった。久しぶりの人もいたので、帰りは途中から二人乗りもした。長島で休憩をとってから船で曳航してもらい松田ぬ浜に戻った。これから高江の活動が忙しくなるので、カヌーの練習をする機会も限られる。体力、技術、勘を維持するためにも、練習の機会を生かしてほしい。
カヌーの片付けのあと昼食をとり、草刈りをして帰宅すると、高江のN1に沖縄防衛局が集まっているとの連絡があった。高江まで車を飛ばすと、防衛局員がゲート前に置いた車の間に入り込んでいる。それに抗議する市民を機動隊が暴力的に排除し、騒然とした状況となっていた。
車両をレッカー移動するとき、抗議する市民が入り込めないように、車と車の間を自分たちで押さえておこうという魂胆だろうか。この後ずっと24時間、14~16人ほどの防衛局員がこの空間に立ち続けている。
3連休で市民が少なくなるのを狙ったのだろうが、沖縄防衛局の先走った動きのおかげで緊張が高まり、市民の関心が一気に高江に向いて多くの人が集まった。それでもまだまだN1ゲート前に止めた車両の強制排除に対抗するには少ない。
500名とも1000名ともいわれる機動隊員を全国から沖縄に投入するという政府の方針は異常である。参議院選挙の結果をせせら笑うように沖縄の民意を踏みつぶそうとしている。これは高江という小さな集落だけの問題ではない。政府の攻撃は沖縄県民全体に向けられたものだ。県民全体で立ち上がらなければ、沖縄はいいように政府にあしらわれる。
夜になっても緊張した状態が続いたので、この日はN1のテントでイスに座ったまま睡眠をとり、翌朝に備えた。朝、昼、夜、土の時間帯でもいいから、一人でも多くの人が高江に来てほしい。現場に来て行動しないと、止めることはおろか作業を遅らせることもできない。
新聞を読んで22日から行こう、と考えると遅い。すでに大型のレッカー車が沖縄に運び込まれ、いつ強制排除が始まってもおかしくない。人がいない時を狙うのは沖縄防衛局の常とう手段であり、絶え間ない人の集まりが必要となっている。交替するためにも多くの人手が必要であり、まずは高江に集まろう。