沖縄は昨日16日から梅雨に入った。例年より1週間遅れとのことだが、17日も朝から小雨模様で、海上行動は中止となった。サンニンの花も雨に濡れていた。
瀬嵩の森の上から見ると、大浦湾に設置されていたフロートは、長島側の航路付近から撤去が進められ、現在、汀間漁港の沖あたりまでフロートがなくなっている。残っているのは瀬嵩から辺野古弾薬庫下にかけてや、長崎と長島と間に張られた三重フロートで、カヌーがよく通るところだ。最後までカヌーの通行を邪魔したいらしい。いかにも沖縄防衛局らしいやり方だ。
第3ゲートから監視していると、作業船が運んできたフロートを短く分けて浜に上げ、クレーン車で奥の方に移動していた。オレンジの玉は長期間の使用で海苔がついたのか、半分が黒く汚れている。量が多いため別の場所に運んで保管しているが、基地外に持ち出さないのは再設置を前提にしているからだ。
フロート撤去といっても、あくまで一時的なものに過ぎない。目には見えない海底には、最大45トンの巨大なコンクリートブロックが沈められたままだ。工事中断から工事断念へと政府を追い込んでいくために力を尽くさなければ。
このフロートの購入費、維持管理費だけで、どれだけの貧困家庭が救われることか。米軍に新基地を造ってやる予算があるなら、教育や福祉に回すべきなのだ。基地利権に群がるゼネコンやブラック企業の悪辣さを許してはならない。