29日はゴールデンウィークの初日で、ティダの会では昨年に続き伊江島のユリ祭りとハイビスカス館を見学してきた。この間、辺野古区民のメンバーをはじめ、多くの会員がキャンプ・シュワーブのゲート前で連日にわたり活動を続けてきた。その慰労もこめて満開のユリを楽しんだ。
メンバーの一人である島袋文子さんも「辺野古のオバー」として全国的に知られるようになった。だが、ここにいたるまで人に知られない長い地道な取り組みがあった。それはほかの会員も同じだ。日が当たる時、場所だけでなく、運動が停滞しているときや目立たない場所でも、志を持続し行動し続けること。それがあってはじめて、運動が盛り上がるときも来る。
天気も良くて行きのフェリーは観光客でにぎわい、座るイスもないくらいだった。ユリも満開で見頃だった。風が強く岸壁に打ち寄せる波で白い飛沫が上がっていたが、波を見ながらカヌーで漕いでみたくなった。明日は大浦湾で海上パレードがある。
ユリを眺めながら昼食をとり、ハイビスカス館に向かった。去年好評だったので今年も訪ねたが、温室の中で育てられた大輪のハイビスカスの見事さ、種類の多さに見とれる。
帰りにはハイビスカスの苗を買って帰った。花好きの人は伊江島に行った時に一見の価値がある。
最後にわびあいの里に寄った。今まで何度か訪ねたことがあるが、初めて反戦資料館を見学したのは1980年代だったのではないかと思う。コザ高校に勤めていた時には、職場の組合で一泊し、阿波根昌鴻さんからお話を伺った。
阿波根さんが亡くなって4年になるというが、今でも多くの人が訪れて、阿波根さんの思想と生き方を学んでいる。帰りの船に合わせて駆け足の見学になってしまったが、館内の案内など丁寧に応対していただいた。感謝したい。