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Channel: 海鳴りの島から
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雨の中のカヌー行動と練習

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 12日は今にも振り出しそうな空だったが、あまり長いあいだ漕がないと勘が鈍るので、小雨模様のなかカヌー10艇で松田ぬ浜を出発した。ほかに3艇は浜の近くで初心者練習を行った。

 まずはキャンプ・シュワーブの映画館あたりまで行って、作業をやっているかどうか様子を見る予定だったが、その前に雨と風が強まってきた。作業中断中であり、向かい風と波がきつかったので無理をせず、通称シュワーブ岩の所で引き返すことにした。

 民間警備会社・マリンセキュリティのゴムボートが、浜に戻る途中のカヌーの前に来て進路妨害を行っていた。雨で引き返すところなのは分かっているはずなのに、1日に1回は嫌がらせをやらないと気がすまないらしい。全国から雇われて来ていようだが、沖縄を食い物にしている会社らしい質の悪さだ。

 カヌーメンバーの一人が、海に漂っていたロープと網の切れ端を拾い、ごみとして片付けようとしたら、ミーバイの稚魚らしい小魚が5匹ほど、もつれた糸の中にいた。すぐに海に帰したが、これも辺野古の海の豊かさを示しているだろう。

 まだ漕ぎ足りないメンバーが残り、初心者練習の班と合流して居残りで練習を行った。浜の近くでも波と風が結構あったので、いい練習になった。

 カヌーを洗って片付け、昼食をとったあとユンタクしていたら、カヌーメンバーの一人が風船で作ったアンパンマンの面を持ってきた。前が見えない、とぼやきつつパドルを手にしたメンバーを撮ったのだが、喜ぶ子どももいる反面、トラウマになりそうな子どももいるのでは…、と。(夕方の国際通りのデモでは好評だった)。

 普天間基地の「返還」合意から今日で20年が経った。新基地建設工事は中断中だが、スパッド台船とクレーン付き台船は大浦湾にとどまったままだ。国道からも見えるそれは、「辺野古が唯一の解決策」という主張を変えない日本政府の意思を示しているようだ。

 しかし、沖縄の中で基地をたらい回しにして、問題が解決するはずがない。政府が強硬姿勢をとり続ければ、沖縄県民の反発と怒りはキャンプ・シュワーブや普天間基地のゲート前だけでなく、嘉手納基地でのゲート前行動へと発展していくだろう。

 米軍も他人事のように高見の見物をしていられなくなる。米軍が沖縄人警備員を使って県民弾圧に乗り出しているのは、彼らの焦りと苛立ちの表れである。20年を節目に追い詰められていくのは、日本政府と米軍の方だ。


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