週明けの11日は朝から雨模様で、雷注意報も出ていたので海上行動は中止となった。ここのところ沖縄は天候不良で海に出られないことが多い。松田ぬ浜に出てみると、思ったより風も強く、白波が立っていた。
雨のため辺野古川の水が赤土で濁っていた。川が流れ込むテント前の浅瀬も赤茶色に染まっている。川の上流はキャンプ・シュワーブの射撃演習場である。米軍が訓練のために土地を切り開いたり、被弾地の地面が露出していることなど、赤土流出の原因があるはずだ。その対策はどうなっているのか。
沖縄県は立ち入り調査をして指導すべきだし、その前に米軍と沖縄防衛局は早急に対策すべきである。
海上行動が中止となったので、午前中はゲート前の集会に参加した。雨のため参加者はブルーシートのテントの中に座り、全国各地から集まった皆さんのあいさつが続いた。テントに飾られた鯉のぼりの向こうでは、ハンビーが基地内に入っていった。
朝から米軍車両が国道を行き来し、今日も演習が行われている。新基地ができなくても、すでに沖縄島北部は米海兵隊基地が集中している。もともと沖縄人の土地を奪い、権力と暴力を使って基地を建設したこと自体が不当なのであり、沖縄の米軍基地は無条件で返還されるべきなのだ。
第二次世界大戦から71年が経っても、この小さな島にこれだけ米軍基地があること自体が異常なのである。沖縄の中で基地をたらい回しにして「負担軽減」など言葉遊びでしかない。北部(ヤンバル)にとっては負担増大であり、「振興策」という金で解決できる問題ではない。
写真では分かりにくいが、辺野古弾薬庫近くの道路から見えるクレーン付き台船の手前側、海岸近くの海域も濁りがひどい。美謝川から汚れた水が流出していると思われる。辺野古ダムに汚泥が堆積し、それが原因と言われるが、ダムに流れ込む川の上流はキャンプ・シュワーブの演習場である。
ダムの浚渫が必要だろうが、原因をさかのぼれば演習場内の赤土対策が問われる。米軍基地内を治外法権の場としてはならない。赤土汚染についても厳しく追及していかなければならない。そもそもこの狭い島で射撃演習をやるべきではないのだ。