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Channel: 海鳴りの島から
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カヌー練習と辺野古遺跡学習会

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 19日は強風で海が荒れたため海上行動は中止となった。辺野古のリーフ内は比較的波が穏やかなので、カヌー11艇で練習を行った。松田ぬ浜を出発して長崎(辺野古岬)に向かったが、強い逆風の中を漕いだのでいい練習になった。

 キャンプ・シュワーブの映画館に足場が組まれていた。解体工事が始まったのか、じきに分かるだろう。

 新人メンバーもいて全体から遅れたので、長崎の岩場で休憩をとりつつ待機した。前日、長島の近くにあったスパッド台船が片付けられ、海底ボーリング調査を行っていた緑の台船と、フロートをつないでアンカー代わりになっていた青の台船が、米軍のリゾートビーチ近くに移動している。

 ほかのメンバーは長島の間の抜け、大浦湾に出て状況確認を行っていた。航路に伸びていたオイルフェンスも撤去されていたとのことで、一昨日、緑の台船を移動してボーリング調査の準備をしたことや、オイルフェンスを再設置したことが無駄になったわけだ。

 作業船は出ていたようだが、ボーリング調査はやっていないので、荒天時にやれるのはフロートの点検くらいだろう。この数日、破損したオイルフェンスを新品に替える作業も行っていたが、フロートの劣化も目立つ。

 政府・防衛省や沖縄防衛局、請負会社がどんなに焦っても自然には勝てない。冬場の天候の荒れや台風などで遅れるだけでなく、選挙や裁判などの人為的・政治的理由でも遅れていく。かといってずさんな形でボーリング調査を終えれば、そのしわ寄せは施工段階でさらなる遅れをもたらすだろう。

 上から緑のクレーン付き台船は、ガイドパイプを長島近くの海上に残したまま、米軍のリゾートビーチ近くに移動している。青のクレーン付き台船もビーチの近くに移動し、コンクリートブロックを積んだ台船は動きがなかった。

 海上では大きな動きのない1日だったが、いつコンクリートブロックの投下が始まっても対処できるように、常に準備はしておかなければならない。そのための練習であり、今日は新人メンバーも頑張っていた。向かい風と波が強いなか、ゆっくりとではあっても粘り強く漕いで、辺野古崎まで着いたのには感心した。

 穏やかな海で楽に漕いでばかりでは、いつまで経っても進歩はない。波や風の様子を見ながら、チーム全体で安全を確保して練習を行っている。ぜひカヌーチームに参加して、練習でも、実践でもどんどん漕いでほしい。いくら理屈をこねても漕いだ分しか力はつかない。

 夕方から、名護市教育委員会が辺野古岬周辺で行っている遺跡調査についての講演会があったので聴きに行った。試掘調査の状況や沖縄の遺跡、文化財に関する説明があり、調査で見つかった遺物や碇石の展示もあった。現物を目にして講演を聴くと、関心がかき立てられる。

 


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