17日は辺野古の松田ぬ浜からカヌー12艇で海上行動に出発した。ほかに4艇が初心者練習を行っている。
出発が遅れて、前日の午後にオイルフェンスを張ろうとしたのを阻止した長島側は、大浦湾に着いたときには、すでに張られてしまっていた。さらに航路方向に伸びたオイルフェンスの二重化をしようとしていたので、それへの阻止行動をとった。
作業船が固定しようとしていたオイルフェンスの先端部を押さえ、こちら側に引き出した。作業員がロープをかけて取り戻そうとしたのには、カヌーメンバーの一人がオイルフェンスにしがみついて食い止めた。作業員たちは強引に作業を進めようとしたが、カヌーが集まってオイルフェンスをつかまえたので、海保と作業員が話し合って作業を中断した。
作業船がオイルフェンスの二重化をあきらめて引き揚げたあとも、現場に残ってオイルフェンスを確保した。昼食も抗議船やオイルフェンスのそばでとり、午後4時ごろに引き上げるまでオイルフェンスを押さえていたので、作業船は近寄ってこなかった。
カヌーや抗議船が引き揚げたあとに、オイルフェンスの二重化がなされたかもしれない。作業自体は難しいものではないから短時間ですむ。それでも簡単に作業をさせず、体を張ってでも阻止、抗議行動をとることが重要である。
阻止・抗議行動がなければ作業はやすやすと行われ、どんどんはかどっていく。それはゲート前でも同じだ。カヌーはスピードはないが、船が入れない場所にも入っていける。海上保安庁が弾圧してカヌーを強制排除しなければ作業を行えない。カヌーは非力だが無力ではない。必死でやれば強力にもなれる。ぜひカヌーを漕いで阻止行動に参加してもらいたい。
この日は緑のクレーン付き台船(第八十八福丸)で、海底ボーリング調査の再開に向けて、三角形のやぐらにガイドパイプを取り付け、準備が行われていた。海中にあった掘削棒を抜き出すなどけっこう時間がかかり、午後2時40分頃に作業が終了してクレーンが下りた。
そのあと浜にあったフロートが引っ張ってこられ、第八十八福丸の周りを囲った。移動前と同じ状態となったので、明日から最後の調査地点での海底ボーリング調査が再開されるのではないかと思う。向かい風で距離もあり、この日は監視行動しかできなかったが、明日以降は抗議を強めたい。