12日は強風で海が荒れ、海上抗議行動は中止となった。作業船や警戒船、海上保安庁の船も稼動しておらず、この日は海上作業も行われていない。
第3ゲートから見える3隻のクレーン付き台船も動きはなく波に揺れていた。緑のクレーン付き台船(第八十八福丸)は海底掘削用のガイドパイプを長島近くに残したまま、海岸の方に移動しているのが前日には確認されている。
海上抗議行動が中止となったので、キャンプ・シュワーブのゲート前に行って、座り込み抗議行動に参加した。
この日は生コンのミキサー車やトレーラー、ダンプカーなどの出入りが計5回あった。そのたびに第1ゲート前に座り込んでいた市民を沖縄県警や警視庁の機動隊が排除するのだが、たかだか3~5台の作業車の出入りのために手間がかかること。
https://www.youtube.com/watch?v=e8vODawbjeU&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=IjK4nFj-PmU&feature=youtu.be
機動隊がぞろぞろ出てきて、たったこれだけの車両を出入りさせている。大山鳴動して鼠一匹ではないが、その作業効率の悪さといったらない。それは座り込みによる市民の抗議行動が、作業の進行を阻む大きな力となっていることの証明である。
第1ゲートの前にブロックを積んで作業車を阻止したことが打撃となり、今ではゲート前に警察車両を3台並べて座り込みやブロックの積み上げを防ごうとしている。そのために座り込める人員は確かに減った。その反面、機動隊も動ける範囲が狭くなり、座り込む市民を少しずつしか強制排除できなくなっている。
https://www.youtube.com/watch?v=Hb0lI_-lQyY&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=cwr3dt0ji7g&feature=youtu.be
市民の必死の抵抗に機動隊員も手を焼いているのがよく分かる。米軍関係者はこの現実をよく見ることだ。どれだけ強制排除=暴力的弾圧を加えられても、へこたれずに座り込みを続ける市民の力で、わずか数台の作業車両の出入りさえ遅滞する。これでどうやって埋め立て土砂を積んだダンプカーを1日に数百台も入れるつもりか。
辺野古新基地建設はすでに破たんしている。米軍及び米国政府は、これ以上辺野古新基地建設に固執することを即座にやめよ。安倍政権が警視庁機動隊を沖縄に送り込んだところで、ゲート前に座り込む市民の不屈の抵抗を抑えることはできないのだ。
午後は辺野古弾薬庫に通ずる第2ゲートを封鎖しての座り込みも行われた。弾薬庫が使用不可能となれば、米軍は訓練を行うことができない。自由勝手に訓練ができること。それが沖縄に基地を置く米軍の最大の理由だ。それを脅かす取り組みが始まっている。
https://www.youtube.com/watch?v=fgqMN88QHcU&feature=youtu.be
米軍車両が1台出るのにも、機動隊が出てきて市民を強制排除しなければならない。これまでとは状況が違ってきていることを、現場にいる米兵たちは一番理解しているだろう。沖縄の変化、動向は兵士たちの発信するツイッターやフェイスブックでも広がっていく。
安倍政権は劣悪な大臣、議員たちの続出でがたがたである。歯舞を読めなかった島尻あいこ大臣に、「いりおもてじま」は漢字で書けますか、とだれか国会で聞いてほしいものだ。こんなおバカな政権に、辺野古新基地建設を強行することはできないことを、米政府はさっさと知るべきだ。
12日は女性陣の皆さんがゲート前を指揮して頑張っていた。どんなに弾圧を受けてもへこたれず、笑い、歌って抵抗をつづけるゲート前の皆さんから大いに元気をもらった。安倍政権をさらに追い詰めるために、辺野古のゲート前にぜひ足を運んでほしい。