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Channel: 海鳴りの島から
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沖縄愛楽園の見学

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 先週、今週と海が荒れて海上行動ができないとき、北部の戦跡を回っている。9日は名護市屋我地にある国立療養所沖縄愛楽園を訪ねた。ハンセン病の元患者の皆さんが暮らしていて、正門横の壁や療養所内の水タンクには、沖縄戦当時の弾痕が残っている。名護市に残された貴重な戦争遺跡である。

 元患者の皆さんが彫った防空壕(早田壕)も残されていて見学できる。貝殻の化石が混じった岩壁を掘るために手足を傷つけ、化膿して指や手足を切断し、重い後遺症を負った方もいた。空襲による犠牲者は少なかったが、栄養失調やマラリアで多くの人が命を落とした。

 園内を見学して古宇利島に面した浜を歩き、声なき子供たちの碑や納骨堂、青木恵哉氏の碑などを見て回った。交流会館の展示も見学したが、ハンセン病患者が受けた過酷な差別の歴史や沖縄戦の犠牲などが、元患者の皆さんの証言を多用しながら紹介されている。

 私の母は戦前・戦時中、屋我地島に住んでいた。極貧の生活だったが、愛楽園から患者の皆さんが卵を買いに来たとき、祖父母は普通に接していたという。しばらく前に交流会館を見学し、証言を読んで胸を打たれたと話していた。

 天気が良くて、古宇利島の周りの海の色が素晴らしかった。夕暮れのジャルマ島を眺めて帰った。追われ追われて青木らが逃れてきた島である。

 辺野古支援に全国からくる皆さんに、ぜひ沖縄愛楽園を訪ねてほしい。沖縄戦とハンセン病の差別の歴史を知ることは、基地問題を考えることと同じくらい重要なことだ。

 全国からきている機動隊や海上保安官の皆さんも、市民を弾圧するだけが能ではないはずだ。ぜひ沖縄の歴史を学んでもらいたい。沖縄に対し自分がやっていることの意味を考えなければ、ロボットと同じだ。

 下のホームページも見てほしい。

http://yybb.jp/~airakuen/

 


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