1月26日(火)は瀬嵩の浜からカヌー16艇で海上抗議行動に出発した。この日は15トンのコンクリートブロックを積んだ台船の動きを警戒し、辺野古弾薬庫下の海域で午前・午後と行動した。抗議船は3隻が出港して、瀬嵩側と長島側の二手に分かれて行動している。
台船に積まれたコンクリートブロックは、汚濁防止用のオイルフェンスのアンカーとして利用するため、昨年中に大浦湾に投下される予定だった。宜野湾市長選挙があったため先延ばしにされていたのだが、選挙も終わりいつ投下が始まってもおかしくない状況となっている。フロート沿いで台船の動きを監視しながら待機した。
浜で昼食をとったあと、午後も引き続きコンクリートブロックを積んだ台船の監視にあたった。前日まで沖縄島でもみぞれが降る寒波が襲来していたが、この日は太陽が照って風と波も大浦湾にしては穏やかだった。冬の海にいると、太陽の光があらゆる命の源であることを実感する。
長島のそばで海底ボーリング調査の様子を監視している抗議船から、スパッド台船の掘削棒が抜かれているとの報告があった。2カ月以上もかかってやっと調査が終わったらしい。緑のクレーン付き台船では今日も掘削棒が入れられており、最後のポイントでの調査が続けられている。
弾薬庫下の浜に造られた仮設道路は、昨年の状態のまま手が付けられていない。カヌーチームが昼食休憩をとっている間に、作業船が1隻でフロートを点検していた。明日以降、フロートの補強が行われるかもしれない。
海保と対峙している場面が伝えられることが多いので一見派手に見えるが、カヌーチームの行動は実際には監視、待機時間が長く地味なものだ。多くの人の目に触れることもないので、何をやっているのか知られないことの方が多い。冬の海は漕いで出るだけでも大変だ。忍耐力の必要な行動だが、それでもやりたいという人がいれば、日曜日のカヌー教室に参加してほしい。
この日は午後3時頃まで様子を見て、コンクリートブロックの投下はないと判断し、海上での行動を切り上げた。