16日は悪天候で海も荒れ、海上行動は中止となった。キャンプ・シュワーブのゲート前は水曜大行動で多くの人が集まり、カヌーチームのメンバーもこちらに参加した。旧ゲート前ではいつものように座り込みが早朝から行われ、第3ゲートに向かう歩道にも作業車が来るのを警戒する市民がならんだ。
旧ゲートからは入れないと判断して、新ゲートから入ろうとする作業車を警戒し、新ゲート前でも作業車のチェックが行われた。この間、車両ナンバーが明らかになっている車を止めるだけでなく、不審車両も工事現場を確認し、怪しい車に対しては抗議した。
https://www.youtube.com/watch?v=lf1bMWQArus
新基地建設に関連すると思われる作業車には、沖縄県警や警視庁の機動隊が出てきて、抗議する市民を強制排除し、基地内に入れていった。そうやって数台の車両が入ったが、重機や石材などの搬入は阻止している。
多くの人がゲート前に集まれば、新基地建設を止めることができる。翁長知事や政治、司法の動きに頼るだけでなく、県民自らが行動することが何よりも重要であり、それが最後の決め手である。
機動隊の助けを借りて基地内に入った作業車の一つに、測量器具とライフジャケット、スクリューのついた小型エンジンを積んだ車があった。ライフジャケットには「丸政」の文字が記されていたが、丸政工務店は高江のN4ヘリパッド建設を行った建設会社で、辺野古の新基地建設工事も請け負っている。
前日、作業員が海に入って測量を行っているのにカヌーチームで抗議したが、この日は干潮が午後4時半だったので、それに合わせてお昼過ぎにやってきたのではないかと思う。埋め立てに向けて海岸部では仮設道路が建設される。海岸や海での測量についても、ゲート前で作業車を止めていく必要がある。
新ゲートでは作業車への警戒と同時に、米軍車両への抗議も行われた。
https://www.youtube.com/watch?v=ge52mGf7VxM&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=gVZ481SK8Ys
市民が本気で抗議すれば、米軍は機動隊の助けを借りないと基地に出入りできない。米軍自らが車両の外に出て、市民を排除することはできないのだ。
日本という国の実態は米国の属国である。外交も軍事も米国の顔色をうかがってしか進めることができない。そうであるなら、辺野古新基地建設を強行すれば沖縄の他の基地を維持できなくなる、という認識を米軍に持たせることが大きな意味を持つ。
米国政府が沖縄の反基地運動に脅威を感じ、このままでは嘉手納基地の維持も危なくなる、という認識を持つて日本政府に働きかける状況となること。そこまでいかなければ新基地建設を阻止することはできないのではないか。
作業車を止めるという受け身の運動を越えて、米軍車両への抗議を強め、米軍が思うように演習できない状況を作ること、既存の基地を脅かす積極的な運動に進めることを、常に意識していたい。
この日は右翼グループ30数名による元気のないデモ行進がゲート前であったが、テント村ではいっさいの挑発に乗らず、歌って、踊って、笑って、デモをやり過ごした。
https://www.youtube.com/watch?v=RS5BkW4s8h4
右翼グループもヤマトゥではこんなふうに対応されたことがなかっただろう。戸惑った様子に思わず笑ってしまった。実に見事な対応だった。