23日は朝から雨が降り、海も波が高い状態が続いていた。第3ゲートから大浦湾を眺めると、前日とは潮の流れが変わり、海上に片づけられたフロートが西側に流されていた。作業船や警戒船、海上保安庁のゴムボートの姿はなく、翁長知事の埋め立て承認取り消しに対し国交相の執行停止がなされていないため、海上作業はまだ再開されていない。
連日、キャンプ・シュワーブの射撃演習場ではライフルや機関銃の射撃音が鳴り響いている。国道沿いの歩道からは水陸両用車とフォークリフトが浜の方に下りていくのが見えた。国道の下がトンネルになっていて、山間部の射撃演習場から浜に下りて水陸両用車の訓練ができる。キャンプ・シュワーブが米海兵隊にとって使い勝手のいい基地だというのが分かる。
この日は天候が悪くて海上行動とカヌーの練習がなかったので、キャンプ・シュワーブのゲート前に行って午前中、米軍車両に対する抗議を行った。雨が断続的に降り続く中、抗議のボードを手にして、ゲート前や沿道から抗議の声をあげ続けた。
ゲートからもハンビーや大型トラックが出入りし、ライフルを手にした米兵がトラックから市民を見下ろしている。すでに沖縄島北部は海兵隊の基地が集中し、連日激しい演習が行われているのであり、そこに新たな基地が追加して作られることの犯罪性を考えてほしい。これのどこが「負担軽減」なのか。
運転が未熟な米兵も多い。本当に大型免許を持っているのか、と疑わずにいられない。アメリカとは走行車線が違うこともあるだろうが、この米兵は緩やかなカーブを曲がり損ねて、ゲートにぶつかりそうになった。助手席の米兵が下りて誘導し、バックして方向転換したが、それにしてもひどい。こういうへたくそな米軍車両が公道を走っているのだ。
小禄運輸という会社が米軍の物資を大型トレーラーで搬入しているのだが、それ以外にもコンテナ車などの出入りがこの日は目立った。いったい何が入っているのか、こういう車両で工事用資材が搬入されることはないのか、疑わしい。
ゲート前で抗議していると、時折わざと人が立っている方に突っ込んでくる運転手がいる。自分は車に乗っているのをいいことに、人を脅してやろうと考えているのだろうが、この米軍属らしい男は実に悪質な運転をしていた。
ゲート前に立っている市民は少なく、本来の進入路はがら空きなのに、基地内に入る時わざわざ人の方に突っ込んできて、反対車線に割り込んでまで市民のそばをスピードを上げて走行していった。意図的に危険運転をして脅せば、市民がビビッて立たなくなると思っているのだろうか。
ナンバープレートは「OVEX192」と記された白塗りのバンで、基地から出るときにカメラを向けるとVサインをしてふざけていた。沖縄を今でも米軍が支配する植民地くらいに思っているのだろう。悪質さが際立っていたので写真を公開する。
テントの下では集会が続いていた。来週には国交相が執行停止を出し、海上作業や陸上での作業が再開されるだろう。沖縄の民意を踏みにじり、作業を強行しようとする政府・防衛省に対し、ゲート前と海上から反対の行動を起こしましょう。ぜひ早朝からの結集を!