22日は朝から雨が降り、大浦湾もまだ波があるので海上行動は行われなかった。第3ゲートから眺めていても、作業船や警戒船、海上保安庁のゴムボートなどの姿はなく、海でも陸でも作業が中断した状態が続いている。
カヌーチームはリーフ内で練習を行ったが、私はゲート前に行って午前中、米軍車両に抗議を行った。新ゲートに立っていると、向かいの斜面に芙蓉の花が咲いているのが目にとまる。やんばるではこの季節にあちこちで咲いていて、白やピンク、クリーム色など木によって色の変化を楽しめる。
高江に通っているときも、道路沿いに咲く芙蓉の花を眺めるのが楽しみだった。新ゲートの向かいの木は、濃いピンクが雨に濡れて鮮やかだった。米兵の中にはふざけた態度の連中もいて、怒りや不快感が募ると芙蓉の花を眺めて気分転換ができる。こんなきれいな花が基地の前でしか咲けないとは、芙蓉にとっても気の毒なことだ。
辺野古新基地建設工事を請け負っている企業から金をもらって、国や企業に有利な判断を出しておきながら中立を口にする御用学者や、カレンダーをポスターと言いくるめようとあがく嘘つき大臣など、辺野古利権に群がる政・財・官・学の癒着と堕落はひどすぎる。「基地マフィア」という言葉もあるが、ゲート前の集会では利権集団への批判が続いていた。
午後からは、ティダの会と新基地建問題を考える辺野古有志の会が、アスベストを使用した米軍施設の解体について、沖縄防衛局の名護事務所に申し入れを行っている。私は参加できなかったが、防衛局からもらった資料によると、今回解体の対象となっている27施設のうち隊舎1棟が継続中、ゴミ置き場と空調機置き場の2棟が未着手となっている。アスベストについては、飛散性の高いものは県外で処理し、残りは県内の業者で処理したとのこと。
今回の解体現場は埋め立て工事の作業ヤードとして利用される場所である。まだ建物の基礎部分が残っていて、名護市教育委員会の文化財試掘調査が行えない場所もある、という話も伝え聞いている。キャンプ・シュワーブ陸上部での作業の進行についても目を離さずに注意していきたい。