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Channel: 海鳴りの島から
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カヌーの練習をしつつ思うこと

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 15日は朝のミーティングのあと、テント前の道路の清掃を行い、台風で落ちた木の葉や枝、砂などを片づけた。台風9号に続き11号の影響で大浦湾は波が高く、浮き桟橋もまだ設置されていないということで、今日も海上行動は行われなかった。

 リーフ内は思ったより波が穏やかだったので、希望者でカヌーの練習をした。初心者だけでなく、昨年の夏から漕いでいるメンバーでも、この曜日にしか来られないという人もいるので、できるだけ漕ぐ機会をつくりたい。風と潮の流れが沖に向かっているのを配慮し、岸から離れすぎないようにして2時間半ほど練習した。

 練習をしている間、作業員が乗っているらしい和船と海上保安庁のゴムボート、マリンセキュリティのゴムボートがそれぞれ1隻ずつ、数百メートル離れた場所に見えた。何の作業をしていたかははっきりしないが、フロートの再設置などの本格的な海上作業はまだ行われていない。

 海上保安庁のヘリコプターが上空を旋回し、わざわざカヌーチームの上を通っていった。波がおさまりしだいフロートの再設置が始まるだろう。しばらくは波の状況を見ながら、カヌーもすぐ対処できるように準備を怠らずにいたい。豊原の浜で休憩をとってから、松田ぬ浜に戻った。

 晴れた日の辺野古の海は、まさに「辺野古ブルー」に輝く。海保と対峙する緊張がなければ、こういう海をカヌーで漕げるだけで、かふー(果報)えっさー、と思う。こういう美しい海を漕ぎながら、安保法制をめぐる国会の動向を考えると、このままでは日本、沖縄がどうなるか、という暗澹とした思いが込み上げる。

 テレビやインターネットで国会と安保法制に反対する国会前の動きを見ながら、あきらめたら負けであり、自分がいる場所でやれることをやるしかない、と思いはするが…、遠くから見ているだけの自分がもどかしい。あんちしち世の中(ゆぬなか)や変わてぃいちゅぬむぬえんばーげら、腸(わたー)むげてぃぷしがらぬ。うぬまま許ちやならんしが、ちゃんちすーが。

 


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