11日はカヌーの練習に20名が参加し、色とりどりのカヌーが辺野古の海を彩った。米兵たちが水泳訓練を行っていて出発が遅れたが、晩秋の空のもと波は穏やかで、いつものようにフロート付近を通って辺野古崎を目ざした。
辺野古崎近くの海でカヌーを繋いで曳航の練習をしながら休憩をとった。その後、初心者チームは平島の近くで練習をし、残りのメンバーは大浦湾に出て、大型スパッド台船が設置される場所を漕いだ。カヌーの数が多いと抗議行動の力が増す。県知事選挙のあとには海底ボーリング調査がいつ再開されるか分からない。一人でも多くの人がカヌーの練習に参加してチームに加わってほしい。
辺野古崎付近のアダンが伐採された場所は、無惨な姿をさらしている。アダンの繁みは天然の防風林・防潮林であり、そこに生息する生物もいる。埋め立ては言うまでもなく、この伐採も許されるものではない。
道路の突端付近で前日動いていたバックホーは、この日の午前中は姿が見えなかった。解体予定の工場も窓が取り払われ、中はがらんどうとなっているようだった。
大浦湾側の護岸の一部は台風19号によって崩落したままで、まだ補修工事が行われていない。沖縄防衛局は、どうせ埋め立てるのだから、と放置するつもりだろうか。
長島周辺では、前日に続き潜水作業が行われていた。
大浦湾から辺野古崎に戻り、平島近くで練習をしていたメンバーと合流すると、辺野古の浜まで一気に漕いだ。フロート付近を通って浜の近くまで来たとき、韓国のテレビ局が取材に来たということで、カヌー隊のリーダーが取材に答えていた。県知事選挙も大詰めを迎え、辺野古に取材に来るメディアが増えている。
先週、今週とカヌーチームの練習が終わったあとや休みには、知事選の勝手連の活動を手伝っているのだが、11日は名護市立図書館で始まった「辺野古・大浦湾の海」写真展の宣伝を行った。同写真展を見れば、昨年12月の仲井真知事による埋め立て承認が、いかに許し難いものであるかが分かるはずだ。ぜひ投票に行く前に、やんばるの皆さんに足を運んでほしい。