台風20号の影響を受けた海のうねりも収まり、6日はいつも通りにカヌーの練習が行われた。辺野古の浜を出発してフロート付近を通り、辺野古崎まで行ってから波の様子を確認し、瀬嵩の浜を目ざした。向かい風が強いなかを漕ぐのはいい練習になる。途中、曳航の練習をして瀬嵩の浜まで行き、すぐに復路についた。5日ぶりに漕いだので腕が疲れたが、カヌーに乗るのはおもしろい。
辺野古崎周辺や大浦湾の米軍専用ビーチ近くの浜には、フロートが並べられて置かれたままになっている。海上での作業は行われておらず、フロートを再設置する動きもない。沖縄防衛局は、県知事選挙が終わるまで騒ぎを起こすな、と政府から指示されているのだろう。海上保安庁の弾圧も影をひそめた状態が続いている。
しかし、この静かさは一時的なものだ。沖縄防衛局は海底ボーリング調査の期間を延長し、選挙が終わると調査強行に向けて動き出すだろう。いつ動きがあっても対応できるように、まずは練習をしなければいけない。
https://www.youtube.com/watch?v=dGNvYsZwwsA&feature=youtu.be
辺野古では連日、朝から米軍の射撃訓練の銃声が鳴り響き、空ではCH53Eヘリが飛び回っている。カヌーを漕いでいるときも、キャンプ・シュワブ内のヘリパッドで離着陸訓練を行っていた。海岸近くには、米軍のモスグリーンのテントも並べられていた。カヌーに乗りながら撮ったので画面が揺れているが、動画もあるので見てほしい。
辺野古に新基地が建設されれば沖縄島北部は、滑走路、港湾、弾薬庫、装弾場、都市型戦闘訓練施設、射撃場、上陸訓練場、ジャングル訓練場など海兵隊が訓練・出撃に必要な施設がそろう。やんばるは米海兵隊にとっては最良の場所、住民にとっては最悪の場所となる。こういう場所には海兵隊はいつまでも居座り、住民は米軍の訓練と事件・事故に苦しめられ続ける。
やんばるの住民は、その恐ろしさにもっと想像力を働かさなければならない。仲井真知事がやろうとしていることは、やんばるに基地負担と危険を集中させようということだ。実際にそうなれば、いまは容認・推進の立場にある辺野古の住民も必ず後悔するだろう。
アスベストを使用した施設の解体現場近くでは、オレンジと黄色の2台のバックホーが動き、何かを切断するような音や機械音がずっと聞こえていた。沖縄防衛局は現在どのような作業を行っているのか、住民に具体的に説明すべきだ。
追記:11月7日付琉球新報朝刊に、辺野古崎付近の砂浜で木が伐採された、という記事が載っている。海底ボーリング調査に使用する仮設桟橋設置に向けた工事ということで、切断音はその木々を切るチエンソーの音だったようだ。バックホーやユニック車もその工事に使用されているのかもしれない。