連休と台風16号の影響で、21〜23日はカヌー隊の海での活動はなかった。24日は午前中、辺野古の浜から6番標識を回って平島まで漕ぎ、島で休憩をとったあと、再びカヌーを漕いで辺野古の浜に戻った。台風の余波で少し風と波があったが、できるだけ速く漕ぐことを心がけて、各自の漕ぐ力の向上を目ざすのが今日の課題だったので、むしろ好都合だった。
平島に向かったグループとは別に、初心者講習も行われていて、浜の近くで練習をしたあと、標識の所まで漕いで牽引などの練習を行っていた。県外から参加している皆さんは、一定期間が過ぎると地元に戻らないといけない。先週から今週にかけてメンバーの入れ替わりがあった。浅瀬でのスパッド台船の抗議行動を支えてきた皆さん、ご苦労さんでした。これから深場での海底ボーリング調査への抗議行動が始まる。新しく参加した皆さんには、1時間でも多く漕いでほしい。
高江でヘリパッド建設に反対する行動に参加していたとき、時間が許すときに森の中に入って動植物を観察していた。今はカヌー隊に参加しているが、山歩っちゃーも海歩っちゃーも、理屈以前に歩かなければ始まらない。ど素人が知ったかーしてと笑われるだろうが、遊びではなく抗議行動のために真剣にやっている分、カヌー隊メンバーは上達が早いのではないかと思う。新しく加わったメンバーを含めて全員が、平島までの往復をこなしていた。
24日は天候不順のため、カヌー隊の練習は午前中で切り上げた。辺野古の浜に戻ってテント村で昼食をとっていると、土砂降りの雨となった。雨と雨の間に練習が行えてよかった。日々メニューを変えながら、実践的な練習が行われている。以前カヌー隊で活動した皆さんも含めて、ぜひ積極的にご参加をお願いしたい。
辺野古の浜には大量のホンダワラが打ち上げられている。藻場は産卵場であり稚魚の成育の場となる。60年代以前の沖縄の海を知っている者には、今の海の荒れが情けなくあるだろうが、それだからこそ残された自然の海岸を守り、回復させていかなければならない。
金網フェンスの向こうには、米軍の水陸両用車10台余が並んでいた。米軍のシリアでの空爆が行われている。攻撃に参加した米軍兵士の中には、嘉手納基地など沖縄の基地で勤務したり、訓練した者もいたかもしれない。沖縄を守るために米軍がいる、と思っている人もいるだろうが、そのために水陸両用車が必要か?中国が占領した沖縄のある島に逆上陸して奪還する?そんなことを言ったら米軍は鼻で笑うだろう。