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「番号制度シンポジウムin沖縄」住民発言7〜14

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【住民発言7】名護市から来ました、介護支援専門員をしています***といいます。峰崎さんが野党だった時代からの社会保証問題のひずみが、ずっと来てますよね。介護保険制度も国民の議論がないまま、予算も立てずに見切り発車をして10年を越して、3年目の見直しのときに、利用されているお年寄りの方たちが、お金を搾り取られるんですよ、見直しされて。
 この番号制度についても、野党だったときは反対してたと思うんですけども、なんでこう加速して悪い方に引っ張っていくんだろうと聞いてて思います。その見切り発車の…一部不明…は、さっき国民は消費税が5%から10パーセントに上がることについて目が向いてるって、それは当たり前ですよ、自分たちの生活がかかってるんだから。
 だから卵が先か鶏が先かとおっしゃってたけども、まずは今まで歪められた社会保証制度をきちっと確立した上で、番号制度にかかる何百億というお金が必要なのか、という議論の方が、ひずみのある社会保障問題をきちっとしていくことが、大事なんじゃないかと思います。
 それであなたたちを選んだ私たちが悪いんじゃないくて、国民を裏切っているあなたたちが悪いんです(拍手)。

【住民意見8】あのですね、昨日のNHKのニュースとか、今日の新聞で報道されていましたように、共通番号制度については8割の人がですね、個人情報漏洩とか、プライバシー侵害だとか、番号や個人情報が不正使用による被害が出て、不安を表明しています。自分自身に関する情報が、自分自身の意思を離れて、自由自在に流通してしまうことに対する当然の感覚だと思います。
 ことに今回の共通番号制は、住基コードの6情報に加えてですね、住所、氏名、生年月日、性別、住民票コードの変更履歴が、住基コードの6情報だったんですが、それに加えて新たに年金、医療、介護保険、福祉、労働保険、税務、そういう6分野にわたる個人情報が加わって、6年後の平成30年にはさらにその範囲を拡大すると言われてます。国民一人ひとりの意思を離れて、私たちの個人情報が、行政やまたは民間にまで流れてしまうことは、本当に恐ろしいことだと思います。私は自分自身の個人情報を自分で管理し、コントロールすることは民主主義の根幹だと思います。
 住基コードの番号を国民に付番するとき、牛は10桁、人は11桁などと、住基ネットではこういうふうに私たちは捉えましたけれど、人間を家畜並みに、考えることをさせないように、価値判断とか、意思決定をさせないように、管理するって側から今、そういう政策、制度が提案されてるんじゃあないでしょうか。個人情報は自分の経験から言っても、自分の信頼できる人に託すって形でやってきました。それを国家に全部預けるというのは、とても納得しがたいです。
 イギリスの例がありますが、イギリスでは2010年に人権を含む国民IDカード制を廃止する、その法案がもうすぐ可決されそうだという情報がありますが、このIDカードだとか、個人情報を含んで国家が一括管理することには反対です。
 質問の第1点ですが、2008年3月6日の住基ネット裁判の最高裁判決においては、住基ネットにより管理・利用される本人確認情報は、秘匿性の高い情報とは言えない。データマッチングなどの目的外利用の具体的な危険もないということで、違憲判決ということにはならなかった。合憲という判断が下されましたが、今回の番号制度ではそれよりも後退してですね、秘匿性の高い分野にも踏み込んでいくということ。それからデータマッチングは積極的にやると、さっき先生方から説明されていますが、こういうふうに私たちは新たな制度をやるときに、判断できるように提起はされてないのがですね、大変残念です。
 税収を上げるとか言ってますが、社会保証のきめ細かな制度更改をやるんだと言ってますが、その法律とかそういうのは全然、目的の方が提案されてなくて、手段の方、ツールの方から先に可決しようというのは、納得がいきません。以上です。

【住民意見9】那覇市から来ました***と申します。今日用意されている資料にはですね、「みんなで考えたい番号制度」と見出しにあるんですが、これ決まっているように書かれているんですね。19ページに今後のスケジュールというところで、2014年の秋に、個人にあるいは法人に番号を交付すると、結論というか、決まってますよということが書かれてます。
 ですから、このシンポジウムを先生方が何のために開催されているのかが分からない。(参加者の)100パーセントの人が反対していると受け取ってるんですが、予定として今後も各地でシンポジウムをされるっていうのが出てますけども、そのシンポジウムで、沖縄のように反対であるということが明らかに分かっている、分かったという結果が出た場合に、この結論、交付するということを変更する考えがあるのか、ということをお聞きしたいです。
 みな反対してるのに、話し合いをしましたとよ、という形ばかりのことにしかすぎなくて、最初からやるということに決まってるんです、これ。だから何のためにシンポジウムがあるのかっていうことをお聞きしたいです。このシンポジウムをした結果、反対意見が多かった場合に、この制度を取り止めにするということがあって、開催しているのかということをお聞きしたいです(拍手)。

【住民意見10】セキュリティのことに関して質問を追加させてください。去年ですね、軍需産業の三菱重工とかIHI旧石川島播磨ですね、そういうところの情報がサイバー攻撃によって流出するという問題が発生しました。衆議院でもですね、サイバー攻撃を受けて議員の個人情報が流出した可能性がある事件が発生しています。
 特に軍需産業に関してはですね、防衛機密に関連する企業ですから、一般の企業に比べて高度なセキュリティをやってるんじゃないかと思います。しかし、そういったところでも現在、攻撃を受けて情報が漏れてしまってます。アメリカ軍は、サイバー空間で戦争が起こっている、各国が情報収集のためにいろんな攻撃をかけている、と見ています。
 そういうときに本当にですね、この制度、住基ネットも含めてですけど、安全だと言えるのか。原発もそうですけど、安全神話に対する疑問が一般的になってます。科学技術に対する過信がですね、原発事故を発生させてしまったと。そういったときに不安を感じるのが普通の感覚だと思うんですね。
 仮に情報漏洩が起こったとき、誰がその責任を取るのかということなんです。将来的に民間利用が進んだときに、住基ネットでは住基カードに番号はふられてないので秘匿性があります。しかし、この共通番号制の場合にはカードの表側に番号が記されてですね、広く民間が利用することが将来的に考えられます。それだけ番号が広く利用されることは、情報漏洩の可能性も大きくなるということだと思うんですね。
 また、三宅弁護士が指摘されたように、ハードだけでなく人を介してもですね、情報漏洩はあり得ます。その時にじゃあ、こういう問題が発生したときに、本当に国は責任が取れるのかということです。莫大な損害が発生した場合に、その損害に対する賠償請求が行われた場合にですね、それに本当に対応できますか?今までとは比較できない規模の損害が発生する可能性があるんですね。
 そこまで考えて…一部不明…入れた上で、セキュリティの問題というのは論じられる思います。先ほどからの説明の中で、芋づる式に情報が取られることはない、と言われてますけど、技術は日進月歩ですので、どうなるか今の時点でこれは断言できないと思います。こういうことに対しどう対応するのかをですね、聞かせてください。

【住民意見11】大宜見から来ました農業者の***といいます。農業者はよく捕捉されない所得があるんじゃないかと言われます。でも、農業者の所得は少ないですよ。私の懐をいくら探っても、税金を払う力はありません。
 正確な知識かは分かりませんけども、30数年前の所得税の上限は70%ぐらいです。現在は35%ぐらい。累進制がどんどん弱くなって、高額所得者を弁護するようになってきていると言えます。それが本来、お金がない原因じゃないですか。お金がないから番号を付けて捕捉すると言ってますけど、本来取るべきところから取ってないじゃないですか(そうだの声)。私のような低額所得者を捕捉してもお金出せませんよ。
 そう思ってて最近、累進制が弱くなった上に、消費税が上がろうとしている。間接税指向だったら番号もいらないでしょう。ですから、まず、せっかく…一部不明…になってるんですから、累進制を30数年前の本当の高額所得者から取るような税制にして、その上で足りないんだったら、大衆課税をしても仕方がないかもしれないけども、国が僕らを守ってください。それをまず約束してほしいと思います。

【住民意見12】那覇からまいりました***と申します。先ほどから聞いてましたら、費用がですね、500億円とか、1000億円とかいう数字が何回か出てまいりました。これだけ沢山のお金がかかるということは、おそらく、IT業界との利権が絡んでいるのではないだろうかと、私はにらんでいます。その点どうなんでしょうか。正直には言いにくいことだと思いますけども、私たちの前に誠実さを見せてください。よろしくお願いします。

【住民意見13】重複する部分もあると思いますけども、前川さんの話の中でですね、この番号制が、申告行政から情報提供型に変わると。そうすることによってですね、国民にいい面が沢山出ますよと、まとめの中にあるんですけどね、先ほど税理士の外間さんの方からもありましたけども、税収の差額をつかまえる方法として、申告制を認めてますよね。そして、どんなことしてもつかまえることができない、とおっしゃいましたけども、それとの関係で、申告制というのは一部は税として認めると。しかし、前川さんの言い分では、情報提供型の行政だから、その…一部不明…ところからですね、その点をはっきりさせていただきたいと。
 それからですね、住基ネットで何年か前に愛媛県の愛南町ですか、そこで住民票コードが流出して大きな社会的問題になったんですけども、それに対して皆さんはプライバシーの面からどういうふうに考えているのか。
 先ほど前川さんは、プライバシーは必要だと考えていると。ところが、街頭のカメラですか、防犯用はやむを得ないとおっしゃっているんですけども、三宅さんが言った、プライバシーというのは人の基本的な権利、…一部不明…ということで、プライバシーに対する考え方ですね、前川さんはどういうふうに考えているのかと。そして、プライバシーが住基ネットから流出したときに、それに対してどういう考え方を持っているのか。そのあたりをはっきりさせてもらいたいと思います。以上です。

【住民意見14】沢山の方からですね、意見が出まして、私もいろいろ考えさせられることが多かったんですけども、これは番号が先か税制度と福祉の問題が先かと立てた場合に、峰崎さんは、もちろん福祉の充実とか税の公平性とか、ということもおっしゃいました。今ですね、国会では、まだ、税と社会保証の一体改革の論議の入口にさえ入ってないと、いうふうな状況にありますよね。
 さっきから何かしら、低所得者のための給付とか、そういうことを考えた場合にですね、…一部不明…ということもおっしゃいましたけど、そういうことを今やった場合に、どのぐらいお金がかかるんだろうといったときに、この間、岡田副総理でしたかね、17%くらい消費税を上げないと駄目だとか言ったんですけども、それをまた他の人が、今はそういうことを言うべきじゃない、ということも新聞に出ておりました。ですから、国民にそういうことを洗いざらい提起していただいて、それでいいのかどうなかということを、社会保証はどういうようなことで改革していくのか、税収はどういうふうになっていくのかということを、きちっと提起して論議してもらってから、この番号制の問題は提起すべきだということは、この間のみんなが言っている総意だと思います。
 それでお願いですけども、峰崎さんに、2月14日の国会への上程は取り下げていただけませんでしょうか。ぜひそれをお願いしたいと思います(拍手)。

 終了


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