26日は朝、いつも通り辺野古の浜から出発し、平島を目ざしてカヌーを漕いだ。途中、キャンプ・シュワブ内の砂浜近くに設置されていたスパッド台船のネットが降ろされているのが見えた。先週の22日(金)に移動した際、同じようにネットが降ろされ、周りを囲っている黄色いオイルフェンスが上げられていた。次の掘削地点に移動しようとしていると判断し、予定を変更してスパッド台船に抗議行動を行うことが決まった。
海上に張り巡らされたフロートの一部を開けて作業船が中に入り、スパッド台船の方に行くと2隻で曳航して移動が始まった。
フロート沿いに並んで、スパッド台船にあわせて移動しながら抗議行動を開始した。このあと、9人がフロートを越え、泳いでスパッド台船に向かった。カヌーも1隻がフロートを乗り越えて内に入り、スパッド台船の近くまで迫った。海上保安庁職員に阻止され、目的は達せられなかったが、初めてフロートを越えて工事を止めるために行動を起こした。
http://www.qab.co.jp/news/2014082657540.html
2人が巡視船に運ばれて事情聴取を受けたが、キャンプ・シュワブ前から抗議に駆けつけたメンバーの1人が巡視船の船尾によじ登り、マイクを手に激しく抗議し続けたため、残りの7人は巡視船に乗船させることができなかった。海上保安庁は、任意による「確保」であり、安全指導のために行った、と主張している。しかし、9人はすぐに解放するよう求めており、それを無視して2時間余にわたり不当な拘束が続けられた。
12時半前、先に戻っていた2人に加えて全員が解放され、辺野古漁港に戻った。キャンプ・シュワブのゲート前から駆けつけていたメンバーが拍手で迎えた。すぐにテント村の前で集会が開かれ、海保の不当拘束を糾弾し、カヌー隊の9人を無事に取り戻したことと、初めてフロートを越えてスパッド台船に向かったことの意義を全体で確認した。カヌー隊は全員が、新たな一歩踏み出したことに意気が上がっていた。
辺野古には連日、カヌー隊に参加したい、という希望者がやってきている。海上行動は危険をともなうので、ちゃんと練習をしてリーダーが力量を判断してから参加してもらっている。希望者は浜の近くのテント村を訪ねてください。