8月16日の名護は午前中、大雨警報と雷注意報が出されていた。午前8時過ぎに辺野古の浜に行くと、前日とは打って変わって海上保安庁のゴムーボートはほとんど見られず、沖に巡視船4隻のほかリーフ内には監視船が数隻あるだけだった。
警戒警報が出されていたが雨はたいしたことなく、午後は晴れ間も見られ、辺野古の浜には家族連れが訪れてフェンスの前で記念写真を撮っていた。ほかにも抗議行動に参加しに来た人たちや、メディアで関心を持ったらしい人たちが、入れ替わり立ち替わり浜にやってきて、海に設置されたフロートなどを見ていた。
一見して、穏やかな土曜日の午後という風景なのだが、前日に比べて海上保安庁の警戒は緩やかでも、陸上ではボーリング調査に向けてスパット大山の準備が進められていた。そのことをメディアが報じている。
http://www.qab.co.jp/news/2014081657362.html
10年前にボーリング調査を阻止されたことを教訓として、政府・防衛省は反対運動を封じ込めるためにあらゆる手を尽くしている。海上保安庁を暴力装置として使い、海上での抗議行動を徹底的に排除して作業現場に近づけず、一気呵成に作業を進めようという構えだ。これに対抗していくために、海上での行動を支援するゲート前の行動がより重要となっている。
https://www.youtube.com/watch?v=-3HGqOLtKg0&feature=youtu.be
キャンプ・シュワブのゲート前では、沖縄国交労の女性部をはじめ、平日は仕事でなかなか来られない労働組合の参加者が多かった。お昼前には300名を越す参加者によりゲート前デモが行われた。
土曜日で家族連れが多く、子どもたちの姿が目立った。工事車両の出入りが少なかったこととも相まって、ゲート前での行動も子どもたちに配慮して穏やかとなった。休憩時もリレートークと歌声でなごやかな雰囲気だったが、一方で、見えない所で埋め立て工事に向けた準備は着々と進められている。
それを止めるためには、辺野古の様子を見学に行くのではなく、工事を止める意思を持って行動する県民が、辺野古の現地にどれだけ集まるかが問われる。子どもや孫たちのことを思うなら、沖縄の中で基地をたらい回しにするようなことを許してはならないはずだ。国策に踏みにじられて泣き寝入りしたら、沖縄から主権は完全に失われる。
https://www.youtube.com/watch?v=JR0z64yAVEM&feature=youtu.be
土・日も関係なく工事は進められています。自分たちの沖縄のために立ち上がりましょう。