https://www.youtube.com/watch?v=EP6GbQ0lV00&feature=youtu.be
写真は海上保安庁によって拘束され、辺野古の浜に戻される市民のゴムボートである。辺野古新基地建設に反対する市民が乗ったゴムボートやカヌーを、海上保安庁は海の暴力装置として法的根拠も示さずに強制排除した。そのあと、キャンプ・シュワブ内の海岸からフロートが、船で沖に向かって曳き伸ばされていった。
https://www.youtube.com/watch?v=_Pdm6HjBMJc&feature=youtu.be
午前中、カヌー隊が海上保安庁の不当な拘束で強制排除されたあと、土砂降りの雨となった。キャンプ・シュワブから流出した赤土で汚れた水で、午後、辺野古の海は赤茶色に染まっていた。陸上部でも兵舎建設などの工事が進められているが、いったい赤土対策はどうなっているのか。射撃訓練場を含め、住民の目が届かない基地内で行われている杜撰な工事や訓練の結果が、この赤土汚染の現状である。
それでも、この海にはまだ海草が茂り、ジュゴンやウミガメが生息できる環境が残っている。それを根底から破壊し、埋め立てて消失させようという策動が、いま目の前で進んでいる。フロートやブイで仕切られた向こうで、やがて海底ボーリング調査が始まろうとしている。いま行動しなければ、あとから何を言っても無意味だ。
抗議行動終了間際のテントでは、ワラバーが気持ちよさそうに寝ていた。連れてきた家族は、子どもたちにこれ基地負担を負わせたくない、二度と戦争の苦しみを体験させたくない、という思いで8月15日にキャンプ・シュワブ前に来たのだろう。沖縄防衛局や海上保安庁の職員にも子を持つ親は多いだろうに、次の世代にどういう沖縄を受け継がせたいのだろうか。
海上での抗議行動に限界があるなか、この工事を止めるには、キャンプ・シュワブのゲート前に多くの県民が集まって、ゲートを閉鎖に追い込み基地機能をマヒさせるほどの行動が必要である。県知事選挙で勝てばどうにかなる、と思ったら大きな間違いだ。選挙も重要な要素ではあるが、選挙で示した民意が政府にたやすく踏みにじられるのを、名護市民、沖縄県民はうんざりするほど見てきた。
これまでの遅れを取り戻すために、土曜日も作業が行われる可能性が高い。フロートやブイが設置されたといっても、台風が来ればそのままにはしておけない。何度でも執拗に抵抗と抗議を続けましょう。