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Channel: 海鳴りの島から
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沖縄防衛局による「殺人鉄板」と歩道の囲い込みへの抗議

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 台風11号の影響はそれほどでもなく、7日も通常通りにキャンプ・シュワブ前での抗議行動が行われた。曇りがちで風がある分、むしろしのぎやすかった。1時間に1度、ゲート前でデモやシュプレヒコールをしながら出入りする工事車両に抗議し、基地建設に協力しないように訴えた。

 砂利や栗石を搬入しているダンプカーには、隊舎や工場の新設土木工事の看板が掲げられている。7日は工場用の資材搬入が目立った。V字型滑走路建設のための埋め立て工事だけでなく、キャンプ・シュワブでは陸上部での施設の新設工事が進められてきた。数年ぶりに国道沿いからキャンプ・シュワブの様子を目にした人は、その変貌ぶりに驚く。7月以降やっと、陸上部での工事にも抗議できるようになっている。

 抗議行動は、工事車両専用とされる旧ゲート前で行われているのだが、新しく作られたもう一つのゲートからもトンブロックを積んだトレーラーや大型コンテナ車による資材の搬入が行われていた。写真の車両のほかに、カバーを掛けて資材を見えなくした大型トレーラー車も入っている。このゲートの警戒も強化する必要がある。

https://www.youtube.com/watch?v=8hmI1Upvwcw&feature=youtu.be

 7日は沖縄防衛局による危険な鉄板の設置の様子を福島みずほさんも確かめ、説明を受けていた。この鉄板が設置されて以来、辺野古新基地建設に反対する住民の抗議行動は、国道側に押し出されることになった。抗議する住民だけでなく、警備するALSOKの社員や仮設ゲートの前に停車する車も、国道の車道に押し出される形となり、危険な状態が生み出されている。

 「殺人鉄板」とも称されるこの危険な鉄板は、鉄の山形を持ったその構造が危険なだけでなく、キャンプ・シュワブのゲートと国道の間の空間を狭めることによって、交通事故の危険性さえ増加させている。二重の危険を承知で、あえてこの鉄板を設置した沖縄防衛局の姿勢には、新基地建設に反対する者に交通事故を起こさせて、それを口実に反対運動を潰そうと意図しているのではないか、と考えざるを得ないほどの悪意を感じる。

 この鉄板が設置される前は、抗議行動を行っても車道にはみださないほどの空間があった。道路は市民みんなのものであり、そこを占用して通行を規制するからには、合理的理由がなければならない。すでに指摘しているように、鉄板の上を通過する工事車両のタイヤに泥や砂利の付着はない。この鉄板は〈泥引き防止〉としての機能を果たしておらず、最初から必要のないものだ。それでも必要だというのなら、市民の通行に支障をきたさないように、基地内に設置すればいい。

 鉄板の構造が危険なだけでなく、その設置によって交通事故の危険性が増しているにもかかわらず、それを容認している沖縄県警・名護署、沖縄総合事務局の姿勢は、市民をあえて危険にさらしてでも表現活動を抑圧しようとする沖縄防衛局に同調するものだ。市民の安全と表現の自由を侵す行政機関のなれ合いは許されない。

https://www.youtube.com/watch?v=fBWUEi5A4cQ

https://www.youtube.com/watch?v=oVRSfNZfr7s&feature=youtu.be

 午後3時頃から、占用許可を得ていないキャンプ・シュワブ前の歩道を囲い込む形で、トンブロックと単管を接続して住民の通行を妨害していることに抗議し、通行を確保するために単管の取り外しが行われた。沖縄防衛局の意を受けた沖縄県警は、機動隊を使ってそれを暴力的に排除し、ゲート前は騒然とした状況となった。

 辺野古新基地建設に向けての日本政府・安倍政権の強硬姿勢は陸上だけではない。海上では抗議行動を弾圧するために、海上自衛隊の掃海艦「ぶんご」の出動を予定している。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-229792-storytopic-3.html

 これはまさに政府が沖縄県民を、武力で威嚇するものだ。海上での抗議に使用しているのは小型船とカヌーであり、それに自衛隊の艦船を出動させれば、不測の事態を生じかねない。そうなれば、沖縄の住民を虐殺した日本軍の再来そのものだ。ここまで横暴な政府・防衛省の振る舞いに対し、沖縄県民は傍観者でいてはならない。

 


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