https://www.youtube.com/watch?v=8ZHfyHqMP20&feature=youtu.be
7月28日は午前2時過ぎにキャンプ・シュワブのゲート前に行った。メインゲートの前は道路際まで目隠しの柵が設けられ、中が見えないようにしたうえで工事が行われていた。前日(27日)の夜8時頃から機動隊が抗議する住民を規制するなかで、突然、仮設ゲートの設置工事が始まったという。道路の向かいの高台から眺めると、コンクリートの塊に単管を取り付けたり、キャスターゲートの設置、アスファルト舗装などをしている様子が見えた。
https://www.youtube.com/watch?v=YO1PALo_9wM
午前6時頃、仮設ゲートが完成し、沖縄防衛局、基地ガードマン、業者の責任者と米軍が打ち合わせを行ったあと、工事現場を隠していた柵や道路のカラーコーンが順序よく撤去された。
新たに設置された仮設ゲートは、県道のぎりぎりまでせり出し、辺野古新基地建設に反対するためにゲート前で行われてきた住民の監視・抗議行動を排除するのが目的であるのは明白である。コンクリートのトンブロックに単管とクランプで固定されたキャスターゲートは、二重式の堅固なもので上に網まで張ってある。朝になってゲート前に集まってきた監視・抗議行動の参加者は、誰もが怒りの声をあげていた。
新たに設置されたのは仮設ゲートだけではない。仮設ゲートと米軍への提供地域を示すオレンジのラインの間に、鉄板に三角形の鉄のコーナーガードを溶接して貼り付けたものが敷き詰められていた。鉄板1枚に40本のコーナーガードーが固定され、計24枚が隙間なくアスファルトの地面を覆っている。溶接の跡は新しく、このために造られたものだと分かる。
沖縄防衛局は道路の保護云々を言っているようだが、まったくの嘘っぱちである。場所は前日まで監視・抗議行動の参加者がデモ行進を行っていた場所であり、参加者のデモや座り込みを防止するためのものだ。江戸時代の拷問道具を思い起こさせる悪質さで、この上を歩いていて転んだら、大けがをする可能性もある。毎日の行動の参加者にはお年寄りもいる。あからさまな嫌がらせに、参加していた国会議員や県議会議員から、議会で問題にしたい、という声が出て、即刻撤去させることを全体で確認した。
また、この場所は提供区域を示すオレンジのラインより外側にあり、県民が自由に出入りできる場所だ。実際、そこに入っても県警は強制的に出す法的根拠を示せなかった。しかし、近日中に沖縄防衛局は、米軍への提供区域の拡大を打ち出してくるだろう。辺野古崎周辺の提供水域の拡大と同じように、それこそなし崩し的に基地を拡大していくものであり、沖縄の「基地負担の軽減」の欺瞞性を示すものとなる。新基地建設に反対する住民の排除を狙ったそういう策動を許してはならない。