東京で集団的自衛権の行使容認が閣議決定された7月1日、沖縄では辺野古新基地建設に向けて陸上部分の工事が開始された。これまでも兵舎や基地内道路などの関連工事は進められてきたが、今回は滑走路部分に当たる海岸部の建物の取り壊しで、埋め立て工事の資材置き場としても利用されるという。
http://www.qab.co.jp/news/2014070155384.html
陸上部分の工事に関しては、反対運動の力不足から、これまでも阻止行動は行い得ていない。今はまだ建物の取り壊しの段階だが、長期的には埋め立て土砂の搬入をゲート前で阻止できるか否か、ということが問われてくる。もちろん、その前の段階で政府に工事を断念させる努力をしないといけないのだが、海でも陸でも反対行動を実現するには、辺野古新基地建設反対運動が全国的な取り組みとして、どれだけ大きく広がっていくかにかかっている。
午後、CH53EへりやHH60ヘリが時おり上空を飛行する辺野古の浜に、修学旅行性らしい高校生たちが集まり、浜を分断する金網の前で説明を受けていた。
若者たちを二度と戦場に送ってはならない。69年前、多くの人がそう決意したはずだ。しかし、戦争体験者が次々と世を去り、社会の少数派となるなかで、日本はついに海外で米軍とともに戦争をする国へと変わってしまった。戦争には相手があり、いくら「必要最小限」と言ったところで、相手に応じて戦闘はエスカレートしていく。生きるか死ぬかの瀬戸際で、「歯止め」云々と言っていられるはずがない。
閣議決定がなされても、あるいは辺野古の陸上部で工事が始まっても、なすべきことはたくさんある。屈することなく声をあげ、自分ができることから行動していきましょう。