20日はいつものように朝8時過ぎに作業員たちがN4に到着し、午前、午後と数は少ないがトン袋をヘリパッド建設現場に搬入して工事を進めている。
連日、全国各地からヘリパッド建設反対の取り組みに参加する人、現場の様子を見学しにきた人が、北部訓練場メインゲートに訪れている。犬を連れて旅をしながら数日間、監視活動に参加してくれた人もいて、ハナというラブラドールレトリバーのおかげで現場の雰囲気が和んでいた。
http://www.youtube.com/watch?v=WK-apauNyA0
夕方、韓国から訪れた若者たちに高江の状況を話しているとき、MV22オスプレイが飛来した。メインゲート南側の空を時計回りに旋回し、ゲート東側のヘリパッドで8回、離着陸訓練を行って、最後は東側の空に飛び去った。着陸時には毎回、ドアを開けて乗員が下を確認している。
メインゲートの前に立っていると、着陸したオスプレイの爆音が真横から轟き、単にうるさいだけでなく、胸や心臓に振動が伝わって独特の不快感がある。CH53Eとは違う感覚であり、低周波の影響かもしれない。メインゲート前で実際にそれを体感してみれば、オスプレイが人間ややんばるの森の生き物たちに与える悪影響がよく分かる。
20日はCH53E大型輸送ヘリコプターも2機で訓練を行っており、北部訓練場上空を広範囲で飛行し、1機はメインゲート西側のヘリパッドで10回以上離着陸している。AH1Wスーパーコブラ1機もメインゲート上空を通過し、夜間はHH60ペイブホークらしきヘリが2機で訓練を行っていた。午後4時前から9時過ぎまで、ヘリやオスプレイの爆音が絶えることなく聞こえていた。
鳥類はすでに繁殖期に入っており、メインゲート北側の森では、ノグチゲラのドラミングの音が聞こえている。工事の音だけでなく、米軍の訓練の騒音も本来あってはならないものだ。N4の二つ目のヘリパッドの完成を急ぎ、さらにN1地区のヘリパッド工事に向けて動いている日本政府と沖縄防衛局、それを容認している仲井真県政への抗議を強めましょう。