13日は午後から嘉手納町の沖縄防衛局に出向き、12月2日に行われたN4−2ヘリパッド作業員による暴力的破壊行為に対する抗議を行ってきた。以下に沖縄防衛局の武田博史局長に対する「ヘリパッドいらない住民の会」の抗議文を引用する。
N4−2ヘリパッド建設作業員による暴力的破壊行為に対する抗議
12月2日午後5時55分頃、北部訓練場メインゲート北側の県道70号線沿いで、N4−2ヘリパッド建設工事を行っている丸政工務店の作業員が、刃物を振り回して暴れるという驚くべき事態が発生した。
当日、北部訓練場内の森から現れた丸政工務店の作業員6〜7人のうち4人が、斜面を上がって県道70号線沿いのガードレール付近に来ると、鉈鎌、カッターナイフ、ペンチなどを使って柵を破壊し始めた(映像参照)。
刃物を手に暴れ回る様子は狂気の沙汰であり、極めて危険な蛮行である。このような暴力的破壊行為が沖縄防衛局の指示によってなされたのなら、決して許されないものであり、社会的に指弾されるものだ。現場作業員の判断で行われたにしても同断である。
現場は過去に丸政工務店の作業員がガードレールを越えて北部訓練場内に出入りしている場所である。また、破壊行為におよぶ前にヘリパッド建設に反対する市民の個人名を呼んで挑発している。柵を破壊する動機を持つのは誰かということも含めて考えれば、たとえ覆面をしていても、実行者が丸政工務店の作業員であることは明白である。
さらにそれが組織的・計画的に行われたものであることも、以下の諸点から明かである。
?事前に鉈鎌、カッターナイフ、ペンチなどの破壊道具を準備していること。
?斜面の下から実行者の4人に、「行け」「撤収」などの指示がなされていること。
?4人は一定の間隔をおいて斜面を上がって来て、柵の破壊行為に専念していること。
?帰社するための作業員を迎えに来た車はなかったこと。
地域住民の反対の声を無視してヘリパッド建設を強行するのみならず、このような暴力的破壊行為まで行うことは、いかなる理由があろうとも許されない。今回の作業員らの行為に対して、監督責任者である沖縄防衛局に強く抗議するとともに、以下のことを要求する。
?今回の丸政工務店作業員による暴力的破壊行為について、経緯と事実関係を明らかにし、謝罪すること。
?沖縄防衛局の監督責任を明らかにし、同様の行為の再発防止に力を尽くすこと。
?N4−2ヘリパリパッド建設工事を即時中止すること。
以上、引用終わり。
抗議行動の冒頭に、12月2日の暴力的破壊行為を撮ったビデオ映像を視聴した。沖縄防衛局は2日に行われた同行為が、N4ー2ヘリパッド建設を行っている丸政工務店の作業員によるものであることをはっきりと認めた。
その上で、同行為は米軍提供施設内にあるヘリパッド建設工事の障害物を除去したものだ、と言い張った。しかし、現場はN4地区から4?も離れている。沖縄防衛局によれば、県道70号線も提供施設内にあり、だから破壊行為も許されるかのような言いぐさだった。しかし、住民が見ている県道脇で、鉈鎌やカッターナイフなどの刃物を振り回す行為は危険極まりないものであり、それが許されるはずがない。
今回の丸政工務店の行為は、一歩間違えば怪我人が出かねない危険なものであった。仮に住民が行為を止めようとして、鉈鎌の一撃を受けていたらどうなっていたか。沖縄防衛局員もビデオ映像を見て、丸政工務店からの聞き取りとの違いを実感したはずだ。再発防止に関してはそれなりの対応をするかのようであった。しかし、謝罪はせず、監督責任の所在も曖昧にしたままとなっている。
覆面をしていても、柵を破壊した作業員が誰であるかは、ビデオ映像を見れば家族や友人はすぐに分かるだろう。こういう暴力的破壊行為をすれば、会社の評判を落とすことを含めて、自らの首を絞めることにしかならない。現時点でビデオ映像を公開する予定はないが、同じ行為がくり返されるなら再考せざるを得ない。人前で刃物を振り回すような愚かな行為は止めるべきだ。ヘリパッド建設反対運動が、こういう脅しに屈することはない。