12日は高江のN4ヘリパッド建設現場で工事は行われなかった。ただ、午前10時15分頃に偵察車に続いて丸政工務店の車両2台がやってきて、N4南側の森から作業員が北部訓練場内に入ったと思われる。夜間から未明にかけてメインゲートにやってきた作業員への対策を進めれば、時間と場所を変えて昼間に森に入る。十分に予想されたことだが、人手が足りず対応できていない。
作業員には入られても、資材の搬入や関連する工事・調査(磁気探査など)への対応は続けられる。13日も前夜から続いて24時間態勢での監視行動が続けられた。N4のヘリパッド建設現場では、午前9時過ぎに散水車が姿を見せた。写真は引き揚げるときのものだが、赤土流出対策としてヘリパッド建設現場に溜まった汚水を吸引したのなら、その処分はどうするのだろう。県の立ち入り調査に向けて、赤土に汚れた水を別の場所に捨ててはいないか、注意が必要である。
http://www.youtube.com/watch?v=sZ_9V_n6A0Y
午前10時過ぎからは、バックホーの動く音がヘリパッド建設現場や奥の方から聞こえている。また、伐採した樹木や掘り起こした切り株をトラックで搬出する様子もN4ゲート付近から確認できた。少し前までは緑の葉を風にそよがせていただろう木々が、トラックの荷台で無惨な姿をさらしている。MV22オスプレイも使用するヘリパッド建設工事が、やんばるの森を破壊して進められていることを見せつけている。
http://www.youtube.com/watch?v=yzDs0Rc_jpY
赤土濾過器らしき機材をヘリパッド建設現場に搬入する様子も確認できた。いったん現場に入られてしまうと工事は否応なく進んでいく。それを食い止め、少しでも進行を遅らせるには、現場で難儀をして粘り強く行動するしかない。ぜひあなたの可能な曜日、時間帯に高江に駆けつけて、一緒に監視活動にあたってほしい。
http://www.youtube.com/watch?v=vrT5QG4ZQPE
ヘリパッド建設に反対しながら、北部訓練場のメインゲートでは、訓練にやってくる米兵への抗議も行っている。13日は空にスーパーコブラが飛び、陸では早朝からメインゲート北側の森で訓練する海兵隊員の掛け声や銃声が断続的に聞こえていた。良き隣人を装う米軍の素顔を見るには、高江は格好の場所だ。沖縄県民の抗議に米兵がどのような対応をとるか、ぜひ見た方がいい。不愉快極まりない素顔だが、米軍への期待などしょせん幻想にすぎないことがよく分かる。