25日(金)の高江は、台風27号の余波で断続的に雨が降る1日だった。風も夕方まで強く、雨合羽を着けてメインゲート前で頑張った皆さん、お疲れさまでした。多くの人の努力の積み重ねで、N4のヘリパッド建設現場では、今日も作業は行われていない。
24日(木)は沖縄県による工事現場の立ち入り調査が行われている。その様子を伝える琉球新報の記事を以下に引用する。
〈 県、赤土「問題ない」/高江で立ち入り調査
【東】県環境保全課と沖縄防衛局などは24日、東村高江のヘリパッド建設予定地N−4・2地区で、県赤土等流出防止条例に基づく立ち入り調査を実施した。県環境保全課は赤土対策の状況を確認し、「問題ない」とした。/県環境保全課によると、N−4・2地区内の状況は、着陸帯の無障害帯にある木々が地面から50センチ〜1メートルの高さで伐採されていた。着陸帯予定地では、重機を使った本格的な整地作業は行われていなかったという。/県はことし1月に赤土の流出があったNー4・1地区の完成した着陸帯も調査し、問題ないとした。県は整地作業が始まる段階で再度調査する方針〉(10月25日付琉球新報)
先に作られたNー4・1地区のヘリパッドの工事では、今年1月に無障害帯で土砂崩れが発生した。そのことが現場写真とともに暴露され、マスコミ報道で周知の事実となり、東村や沖縄県、県議会議員、国会議員の現地調査も行われた。その影響で二つ目のヘリパッド建設は、より慎重に赤土対策を施すことが求められている。しかし、どれだけ赤土対策をしても、急峻な崖に面した場所にMV22オスプレイが使用する着陸帯を造ることの無理は解消されない。
問題は赤土流出だけではない。オスプレイが離着陸するときの下降気流が、森の動植物に与える影響も大きい。10月10日にN1地区の工事現場に通じるゲートの近くで撮った映像を再度紹介したい。
http://www.youtube.com/watch?v=rqSADxtMICI
木々が激しく揺れ、ちぎれた木の葉や枝が舞い上がっている。こういう訓練がくり返し行われれば、ヘリパッド周辺の森に悪影響を及ぼすのは明白である。そこに生息する生物も生きてはいけない。やんばるの森に、これ以上ヘリパッドを造らせてはならない。