1月4日は午前8時半頃に沖縄県庁に行き、正月三が日の間も24時間態勢で続けられてきた座り込み行動に加わった。沖縄防衛局の動きを警戒しながら、県当局の動向が伝えられるのを聞く。
県当局は12月28日の段階で評価書受理の方針を出しており、午前11時4分、守衛室から向かいの文書収発室に、段ボール箱が1個ずつ職員と警備員の手で運ばれた。段ボール箱は先月28日に持ち込まれた16個だけであり、追加はなかったことが確認されたあと、梱包が開封された。
開封作業には座り込み行動の市民を代表して山城博治さんと真喜志好一さんも加わり、箱の中身や同封された文書などを確認した。段ボール8箱分の評価書が未提出のままであり、県の環境アセス条例に定められた20部を満たしていないことや、土木建築部・農林水産部が受理する埋め立て部分の4箱をめぐって、市民代表や県議団から県当局への追及が行われた。30分ほどのやりとりでは決着がつかず、環境省に受理の要件を満たしているか県当局が確認することになる。昼食後に県当局から報告することを確認し、いったん作業を中断して昼休み時間に入る。
文書収発室からロビーに移って全体で状況を確認。その後、昼食をとって午後も座り込みを継続する。
環境省との確認は遅れ、當銘健一郎基地防災統括監が報告に来たのは午後5時15分になってからだった。環境省とは5時前になってやっと確認がとれたとのことで、ロビーに移動して報告があった。埋め立て部分については法令上1部でも要件は満たしているというのが環境省の見解で、それに同調して評価書の受理を主張する県当局に追及が続いた。12月28日に提出されてからすでに1週間が経ち、検討期間が短くなっているという県当局に批判が続いたが、評価書の情報公開や市民の意見をくみ入れること、知事が埋め立て反対の姿勢を明確に示すことなどが要求として出され、午後6時半に県当局との話し合いが終わった。
その後、埋め立て部分の評価書4部は土木部に運ばれた。飛行場部分に関しては条例上不足があるので補正(追加提出)の上で受理するという方針を県当局は出している。テレビのニュースによれば、担当部署(土木建築部・農林水産部)に運ばれた評価書の内容の確認作業は5日以降になるとのこと。
最後にガンバロー三唱をして12月26日から続いてきた座り込み行動を終えた。
仲井真知事の容認発言を得れば、評価書の提出は簡単にできると政府・防衛省・沖縄防衛局は考えていたかもしれない。しかし、連日の阻止行動によって直接持ち込むことはできず、運送業者による搬入もできずに、午前4時過ぎに守衛室に段ボール箱を置いていくという姑息な手法で、沖縄防衛局はどうにか「提出」を装った。さらに、4日の始業まで残りの評価書を出すこともできず、環境省と県当局の強引な解釈に助けられて「受理」という形をどうにか取ることができた。だが、田中前局長の「犯す」発言からはじまり、沖縄防衛局の姑息さ、卑劣さはあまねく知れ渡った。
安倍政権以降、辺野古新基地建設を進めようとしてきた政権は、みな短命で吹き飛んでいる。野田政権も同じ道を歩むだろう。