5月1日は時おり小雨が降り、長袖がちょうど良いくらいの天気だった。メーデーの集会があるとのことで、古堅実吉氏の講話は休み。午前10時過ぎから北部訓練場メインゲート前で、米兵が乗った車両への抗議活動や県道を行く車へのPR活動を行った。
米韓合同演習「フォールイーグル」が終わり、在沖米軍の演習が激しくなるのではないかと思っていたら、伊江島でMV22オスプレイから落下傘降下した米兵が、民間地に着陸するミスを犯している。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-206102-storytopic-111.html
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-05-02_48758
〈トリイ通信施設(読谷村)所属の米兵6人〉というのは、米陸軍第1特殊部隊(グリーンベレー)の兵士たちだろう。敵地への潜入訓練をやっていたのかしらないが、沖縄では過去にパラシュート降下訓練中の事故が何度も起こっている。訓練場周辺の住民からすれば、一歩間違えば生死にかかわる事態となるが、米軍は住民の抗議を無視して2日も演習を続けている。治外法権の米軍基地が目の前に広がる沖縄にいると、天皇への万歳三唱が起こった「主権回復」式典が、いかに茶番だったかがよく分かる。
午後1時20分頃、米軍車両1台がN4の着陸帯に現れ、巡回しているような動きを見せて4〜5分で去った。完成したとされる一つ目の着陸帯の使用に向けて、米軍の準備が進められているのだろうか。4月29日に米ワシントンで行われた日米防衛首脳会談で、今年の夏にオスプレイ12機を普天間基地に追加配備することが確認された。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-206011-storytopic-252.html
県議会や市町村議会での決議、県民大会や市町村集会、全市町村の首長、議会議長による東京行動など、沖縄は尽くせる限りの民主的手法で、オスプレイの沖縄配備反対の意思を示してきた。それを平然と踏みにじる日米両政府に対して、これまでの手法を超える意思表示をどうするか、県民全体が問われている。とりわけ、東京行動に参加した首長、議長らは、率先して範を示さなければいけない。
オスプレイの訓練が倍増すれば、爆音被害や事故の危険性も倍増する。高江のN4の着陸帯にもいつ飛んできてもおかしくない。オスプレイ配備には反対だが、オスプレイの訓練施設の建設は容認する。仲井真知事のそういういいかげんな姿勢が、政府につけいる隙を与えている。辺野古については県民の目が厳しいので「県外移設」を言うが、高江はそれほどでもないから容認しても大丈夫だろう。そういう計算ずくで対応しているなら、知事として地域差別をやっているに等しい。すぐに改めるべきだ。
マルバルリミノキの実とアサギマダラの幼虫。森の中を散策していて、鮮やかな瑠璃色と黄色が目にとまった。午後、N4のテントにやんばるの自然を歩む会の玉城長正さんが訪れ、今年はノグチゲラの繁殖に異常行動が目立つと危惧していた。ゴールデンウィークには多くの人がやんばるにドライブに来ると思う。やんばるの森とそこに生きる生物を守り、高江ヘリ(オスプレイ)パッド建設に反対する取り組みにも参加してほしい。