17日は水曜行動で北部訓練場のメインゲート前に行ったが、午前中は雨で車両の出入りも少なく、訓練に来る米軍車両もなかった。
韓国で普天間基地所属のCH53E大型輸送ヘリが、訓練中に墜落している。
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-04-17_48140
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-04-17_48151
CH53Eヘリは2004年に沖縄国際大学に墜落したヘリと同型機である。北部訓練場でも時折訓練を行っており、N4の着陸帯に降りたのを何度か目にしている。3月に完成したとされるN4の新着陸帯は、工事中に土砂崩れを起こし、三方を谷に囲まれた危険な欠陥着陸帯である。そこで同様の事故が起こったらどうなるか。韓国での墜落事故が、いつ沖縄で起こってもおかしくないことを、沖縄県民の多くが肌で感じている。ヘリであれオスプレイであれ、訓練と軍事挑発の中止、基地返還を求めて行動しましょう。
昼食後、N4テント向かいの広場で、古堅実吉氏を講師に迎えての学習会・第3回が開かれた。1952年のサンフランシスコ講和条約発効後、沖縄では「暗黒の50年代」と呼ばれる米軍の圧政が行われた。52年2月に布令第13号によって琉球政府が設立され、同年11月に布令第91号「契約権」が公布される。サンフランシスコ講和条約によって土地の使用根拠を失った米軍は、契約による土地の使用を図った。
しかし、地料の安さと20年という契約期間の長さに地主が反発。契約に応ずる者がほとんどなかったため、米民政府は布令109号「土地収容令」を公布し、銃剣とブルドーザーによる土地の強奪を行っていった。それに対し沖縄の民衆が「島ぐるみ闘争」に立ち上がった様子を、古堅氏は用意した資料を基にエピソードを交えながら語っていた。
前回から続いて、今問題となっているサンフランシスコ講和条約前後の沖縄の状況が、古堅氏の体験とともに詳しく語られていた。時宜を得た企画であり、とても参考になった。来週以降も学習会は続きますのでご参加ください。
昨年、大型台風が連続して沖縄島を襲来した。やんばるの森も大きな打撃を受け、今年は蝶の数が激減しているとのことだが、4月になってN4テント周辺を飛ぶ蝶の姿が増えてきた。ナミエシロチョウやイシガケチョウ、リュウキュウヒメジャノメのほかにモンキアゲハ、アオスジアゲハなどが見られた。
N4テント近くの木に、綺麗なコガネムシが10匹ほど群れていた。
森の中の沼に横倒しになったように生えている椎の木。根本付近は直径60センチ以上ある。水面すれすれに横に生えた状態から90度近く折れ曲がって幹が上に伸びている。過酷な状況を生きてきた木の苔むした姿を見ていると、畏怖の念すら覚える。
沼の周りにはこのトンボがたくさん飛んでいた。インターネットで名前を調べたが分からず。
首をすくめているリュウキュウヤマガメ。
http://www.47news.jp/CN/201303/CN2013030801002273.html
取引規制も大切だが、こういう生き物たちが生息している環境を破壊する乱開発、米軍演習も止めさせなければならない。貴重なやんばるの森を守りましょう。