沖縄は春たけなわで、高江のメインゲートの金網のそばにツマグロヒョウモンが降り、土手にはナンゴクネジバナがあちこちで咲いている。20日は水曜行動で、午前10時半にメインゲート前に集合した。
参加者全員でリレートークを行いながら、やんばるの森を軍事訓練に使っていることに対し、ゲートを通る米軍車両に抗議した。ヘリパッド(オスプレイパッド)の建設に反対するだけでなく、北部訓練場の全面返還を実現し、やんばるの森の国立公園指定と世界自然遺産登録をめざして運動を進めたい。そのためにも米軍に対し、自分たちが訓練を行っている森がどれだけ貴重なものであり、そこで殺戮と破壊のための訓練を行い、希少生物の生息を脅かすことは許されない、ということを示していく必要がある。
沖縄に来る米兵たちは、日本・沖縄の平和と安全を守るために派遣され、日本国民・沖縄県民は自分たちを歓迎している、と教えられている。住民の抗議を目の前に突きつけられてはじめて、そのことへの疑問を持ち始める。沖縄県民がおとなしくしていれば、米兵たちは厳しい訓練の合間にレジャーを楽しめるリゾート地ぐらいにしか沖縄を見ないだろう。
沖縄が米兵たちにとって居心地の良い島であれば、米軍はいつまでも居座り続ける。基地の固定化に反対というのなら、日本政府の対応を批判するだけでなく、自分たちも固定化を許すことをやっていないか、省みる必要がある。
昼食後、N4テントと道をはさんだ広場で、3月15日から18日にかけて台湾で行われた交流会の様子が報告された。詳しくはブログ「やんばる東村 高江の現状」をご覧ください。
午後1時過ぎからN4のヘリパッド(オスプレイパッド)の建設現場では、接地帯の芝を養生する撒水作業が行われていた。県道から100メートルほどしか離れていない場所で、MV22オスプレイの離着陸訓練が行われることを許さないために、高江現地はもとより県議会、国会など多様な場で取り組みを進めていくことが問われている。
3月26日(火)午後1時半から、県議会の土木委員会がN4の土砂崩れ現場に立ち入り調査を行う予定となっている。多くの人が高江にかけつけ、その様子を見守ってほしい。