8日の高江は時折小雨が降り、底冷えのする1日だった。N4のゲート付近からオスプレイパッド工事現場を見られないようにブルーシートで目隠しがされ、具体的な動きをつかむのは難しいが、少し位置をずらすと重機類が動くのが見える。観察していた別の人が、オレンジ色のバックホーが動いているのを確認している。ただ、キャタピラ音はそれほど聞こえなかった。
トラックのエンジン音とも違う、均一の大きさの機械音が続いていて、ローラー車が動いていたと思われる。3月からはノグチゲラの営巣のため音の出る機械は使えないことになっている。工事も終盤であり、直径45メートルの接地帯に細かい砂利を敷いて転圧し、芝を植えるための準備作業をしていた可能性がある。
午後5時20分頃に作業音が止んでからしばらくして、上地という大米建設の現場代理人と顔を隠した作業員の2人が、N4ゲート前のテントの裏にやってきた。「工事現場を見せてやるから(基地の)中に入ってこい」と挑発し、手にしたレンチでゲートを叩いて威嚇してから去っていった。オスプレイパッドの土砂崩れで工事が遅れ、基地の中に何日も閉じこもっているために、だいぶ苛立ちやストレスがつのっているらしい。
N4のテント近くのU字溝でハブが捕獲された。1メートル50センチ以上ありそうで、黄色みを帯びた体色と黒の模様が鮮やかなチンハブである。車に轢かれてでもいたのか、数時間後に死んでしまった。昨日までは暖かかったので、道に出てきていたのかもしれない。早朝からの監視行動の際には、懐中電灯で足下を注意しましょう。