10日(月)はグングヮチグニチ(旧暦五月五日)で、父方の祖父の出身地であるキシムトゥ(旧岸本部落)の人たちが使ったヤナジガーを清掃し、供え物をして拝んできた。
沖縄島では泉や井戸のことをカーというが、今帰仁ではK音がH音に変わり、ハーという。
ハーウガミというのは祖先が使った泉や井戸を拝むことで、命を支える水が枯れることがないよう神に祈りをささげる。
昔はキシムトゥの人たちが集まって賑わったそうだが、水道が普及してハーも使われなくなり、ハーウガミも廃れつつある。
年に一度この場所を訪れ、草木を刈っているのだが、私が死んだらこの場所も忘れられてしまうのだろう。
雨が降るなか森にはホーピル(アカショウビン)の鳴き声が響いていた。