6日(水)は午前9時過ぎにキャンプ・シュワブの工事用ゲート前に行き、この日1回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。
最高裁の判決が出たからといって、ゲート前や海上、安和、塩川で取り組まれている抗議行動が変わることはない。
工事用ゲート前には30人余の市民が集まり、座り込みやプラカードを掲げて、資材搬入に抗議した。
国のやることに逆らってもしようがない、とあきらめてしまえば、国はさらに嵩にかかって沖縄に負担を押しつけ、犠牲を強要するだけだ。
現場で抗議し、国の強権に抵抗する人たちは、皆それぞれの思いや判断、意思でやってくる。
学生時代に『持続する志』という大江健三郎の評論集を読んだ。
すぐに何か成果が出るわけではなくても、粘り強く行動を続ける人たちの姿を見ると、その言葉を思い出す。
辺野古側の埋め立て工区では工事が行われていなかったので、キャンプ・シュワブに入ったのはそれ以外の工事現場で使用されるものだ。
空のダンプカーや縁石、再生路盤材(クラッシャーラン)、排水用機材などが入った。
資材が入ったあとは、ゲート前でデモやシュプレヒコールを行い、1回目の抗議行動を終えた。
美謝川切り替え工事や辺野古弾薬庫新ゲート工事の様子を見たあと、午前10時54分頃、豊原の高台から辺野古側埋立工区の様子を見た。
台風避難をしているランプウェイ台船やスパッド台船がまだ大浦湾に戻っていないので、土砂の搬入をはじめ工事は行われておらず、作業員の姿もなかった。
午後11時19分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。
ガット船やデッキバージ、ランプウェイ台船、スパッド台船、クレーン付き台船など、埋め立て工事に使用される船が1隻もなく、大浦湾は広々として静かだった。
台風6号で崩れたK9護岸は復旧作業が終わったようだ。先端部はスパッド台船が設置できる状態となっている。
消波ブロックの上に大量に根固め用袋材が積まれ、高波対策がなされている。台風6号は消波ブロックでも防げないほどの高波が押し寄せたようだ。
しかし、まあ、いかにも場当たり的な対策をしました、という風景である。沖縄防衛局は、自然の力を正しく計算できなかったことこそ反省すべきだ。
軟弱地盤の問題でも同じ過ちをくり返すのは目に見えている。
N2護岸とK8護岸でも復旧工事が行われていた。
午前11時49分頃、羽地内海の様子を見ると、前日まで残っていたランプウェイ台船とスパッド台船の姿がなかった。
すでに大浦湾に移動を始めていて、明日以降、K9護岸にスパッド台船が設置されそうだ。それによって土砂の陸揚げが可能になる。