上の4枚の写真は、5月27日午後12時13分頃に撮影した羽地内海の様子だ。
大浦湾で辺野古新基地建設のために土砂陸揚げを行っているガット船やランプウェイ台船、スパッド台船などが台風2号から避難し、集まっている。
台風2号の進路予想図を見ると、沖縄に向かっているようだ。来週いっぱいは海が荒れて、埋め立て用土砂の陸揚げは難しいだろう。
2014年7月に辺野古新基地建設が始まってから、もうすぐ9年になる。この夏には辺野古側埋め立て工区への土砂投入が終わった、と沖縄防衛局は打ち出すかもしれない。
しかし、当初の計画では、すでに辺野古新基地は完成し、運用されているはずではなかったか。
これから軟弱地盤の問題をかかえる大浦湾側の工事が始まるとして、完成まであと何十年かかるか。2030年代後半から40年代に入った東アジアの状況はどうなっているか、想像してみるといい。
ミサイルやサイバー兵器で攻撃してくる中国に対し、辺野古新基地は普天間基地の「代替施設」としての役割を果たせるのか?
辺野古新基地建設が続く限り、米軍は「代替施設」が完成しないから、と普天間基地を使い続けることができる。
辺野古新基地は完成しなくても問題ない、工事がいつまでも続いた方がいい、それが米軍の本音だろう。