9日(金)は午前11時56分頃、辺野古のキャンプ・シュワブ工事用ゲート前に行き、この日2回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。
午前9時頃、午後12時頃、同3時頃と1日に3回の資材搬入が、県知事選挙や宜野湾市長選挙、名護市議会議員選挙などの3日攻防に入っても強行されている。
日本政府からすれば、もはや工事が選挙に影響を与えることはなく、かつ選挙の結果がどうであれ工事は続ける、という判断と意思表示である。
それを黙って見過ごすわけにはいかない。新型コロナウイルスの感染拡大や選挙の取り組みで厳しい状況ではあるが、今日も30人近い市民が集まってゲート前と歩道で抗議行動を行った。
ゲートから入った工事車両は空のダンプトラックが大半だった。埋め立て工事とは別の現場から出た残土を積んで、国道329号線を北上していった。
ほかに生コンのミキサー車やショベルカーを積んだトレーラー車が入っていった。
辺野古新基地建設が始まり、ゲート前の抗議行動が取り組まれてからもうすぐ3000日になろうとしている。
その前にも名護市民投票前からの長いたたかいの歴史がある。長期にわたって抗議行動を持続するのは、並大抵の努力では足りない。
この間、多くの先達が亡くなり、次の人がバトンを受け取って今日までつないできている。これから後、十何年も続くのだろうか。
一番それを望んでいないのは、抗議行動の現場にきて汗を流している人たちだ。
軟弱地盤の問題をかかえ、完成のめどが立たない工事は予算と時間の浪費でしかない。1日も早く建設を断念させ、予算を市民の生活向上に回させなければならない。
午前11時35分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
台風11号が去り、本来なら埋め立て工事が再開されているところだが、台風12号が連続して発生したため、埋め立て工事は止まったままとなっている。
K4護岸のそばには引き上げられたオイルフェンスが置かれていた。
午後1時50分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。
作業和船がオイルフェンスやフロートを引っ張ってきて、仮設道路の上に引き上げていた。台風対策のやり直しである。
K9護岸のそばに設置しているフロートも外し、片付けているところだった。
K8護岸では、先端部を根固め用袋材で再度保護し、さらに天端にも根固め用袋材を置いて高波対策を施していた。
K8護岸は延伸工事で伸びた分、辺野古崎と長島の間の潮の流れをこれまで以上に遮っている。その影響も見なければならない。
N2護岸の先端部も根固め用袋材を大量に置いて保護されていた。
辺野古崎の沿岸部は元から根固め用袋材が設置されていたが、さらに補強しているようだった。
台風12号は11号に比べて勢力が弱いが、10日から13日にかけて大潮なので、高波対策に慎重になっているのかもしれない。
台風11号に続けて12号が接近しているため、作業員たちは改めての台風対策に追われていた。