写真は9月8日(木)午後5時38分頃に撮影した羽地内海の様子である。
台風11号で避難したガット船4隻(第八そうほう丸、marumasa5号、寿鷲丸、第十八藤進)やランプウェイ台船、スパッド台船が避難を続けていた。
2・3枚目の写真で第八そうほう丸の横に停泊しているのが、K9・N2護岸の先端に設置されているスパッド台船。赤白のスパッドを抜いてタグボートで曳航し、辺戸岬の沖を通って羽地内海まで運んでいる。
土砂陸揚げに使用するランプウェイ台船も羽地内海に並んで避難している。
屋部7号はN2護岸で使用されている。辺野古新基地建設が始まる前から、屋部土建の船は羽地内海に停泊していることが多い。
9日の午前0時過ぎ、羽地内海にはガット船の明かりが灯っていた。
子供の頃、今帰仁から名護に行くには羽地内海沿いのマリー道を通る道しかなかった。台風が近づくと貨物船が避難してくる風景を目にしてきた。
日本復帰から50年が経ったにもかかわらず、新たな米軍基地を作る船が並んでいるのを目にしなければならない。
ヤマトゥ(日本)にとって沖縄は、自らの安全のために利用するものであり、平和のために犠牲にするものである。その現実を見せつけている。
船舶位置情報を見ると、9日(金)の午前7時頃の段階で、羽地内海のガット船は前日の4隻が避難を続けていたが、午前8時半頃から塩川沖に向かって移動を始めている。
塩川沖には午前7時頃からガット船7隻(清明、第百三十六伊勢丸、marumasa6号、第三十八ひなた丸、美鍛丸、進朋、第八高砂丸)が停泊していた。
第八高砂丸は安和の琉球セメント桟橋に接岸し、土砂積み込みを行っているようだ。
台風12号は石垣島方面に向かい塩川沖は波がそれほど高くならない、という判断なのだろう。ガット船は塩川沖に戻りつつある。
船舶位置情報で確認できる限りでガット船7隻(國喜18、聖嘉、聖嶺、かいおう丸、第五十一進宏丸、第八太海丸、第八丸喜丸)はまだ大島海峡に停泊している。こちらも台風12号の動きを見ながら移動を始めるだろう。
ただ、大型で自走できるガット船と違い、タグボートで曳航するランプウェイ台船やスパッド台船の移動はどうなるか。
仮に移動しても、スパッド台船をK9・N2護岸の先端に再設置し、ガット船で土砂を大浦湾に運び、陸揚げするのは来週以降にならざるを得ない。
連続した台風の影響で、2週間近く土砂の陸揚げ、投入が止まることになる。