15日(火)は午前7時13分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸には2隻、K8護岸には1隻のランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げが始まっていた。
辺野古弾薬庫近くの歩道から見ると、ガット船・栄雄丸によるランプウェイ台船への土砂の積み替え作業も行われていた。
この日は朝から雨で、海上行動は中止となったので、1時間ほどテント2周辺の草刈りをしてから、ゲート前に向かった。
午前9時55分頃、キャンプ・シュワブの工事用ゲート前に行くと、雨の中、1回目の資材搬入に抗議し、市民有志10数人が座り込んでいた。新型コロナウイルスの緊急事態宣言が続いているが、有志による抗議行動は絶えることなく続けられている。
オール沖縄会議が抗議行動を自粛するのは理解できる。新型コロナウイルスの感染が拡大している時期に、何十人もの市民が集まり、座り込みをするのは無理がある。一方で、まったく無人になってしまったらどうなるか。
ゲート前や海上、安和、塩川などから抗議をする市民が消え、1人2人で監視するだけなら、工事はやりたい放題となり、写真や動画で現場の状況が伝えられることもなくなる。マスコミの報道量は以前から少なくなっており、現場に対する市民の関心が薄らいでいけば、運動は大きく後退するだろう。
オール沖縄会議が行動を自粛しているのだから、それに合わせて行動を止めるべきだ、という人たちがいる。横並びでまわりに合わせるべきだ、という感性、思考法は、私から見れば戦時体制を支えたそれと変わりない。
新型コロナウイルスの感染を防ぐにはどうすればいいのか、何が可能で、何をやってはいけないのか。ゲート前や海上、安和、塩川など場所によって条件が違い、できることも違ってくる。
それぞれの場所で、何をどこまでできるのか。自分の頭で考えて行動することが大事であり、私にとっては人が少ない今の方が安心できる。緊急事態宣言が解除されたあと、まだ感染は収まっていないのに、数十人が集まって抗議しているときの方が不安だった。
もちろん、これから新型コロナウイルスのデルタ株の感染が広がり、これまで以上に危機的状況となれば、行動を抑えることもあるし、止めることもある。引くときはさっと引いて、柔軟に対応すればいいだけのことだ。
1回目に入った工事車両は20台ほどだった。川砂を積んだダンプカーのほかに、ダンプカーのタイヤの泥落とし装置(スパッツ)と洗浄機が入った。
連日の雨で、辺野古側の埋め立て工区はぬかるんでいる。ほかの工事現場でも、赤土などでタイヤが汚れるのだろう。
辺野古側の埋め立て工区で土砂を下ろしたダンプカーが、K8護岸やK9護岸に戻ってきたとき、タイヤに赤土が付着していないか、洗浄されているかを確認する必要がある。
現在、K8・K9護岸周辺には汚濁防止膜が設置されていない。護岸上に落ちた赤土が、雨で周辺の海に流れ込む可能性があるので注意したい。
午前10時2分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8・K9護岸から運ばれてきた土砂が②工区に投入されていた。
上の写真で黒いフレコンバッグが並んでいるのは、②工区の中心付近を陸から海に伸びる排水路のラインである。その奥側(北側)に張られていたアジサシの産卵を妨害する青いネットが段階的に撤去され、土砂の投入箇所が拡大されている。
安和の琉球セメント桟橋では5月以降、埋め立て用土砂の積み込み、搬入作業が土曜日も常態化しているという。辺野古、安和、塩川ともに午前7時には作業が開始される。これだけ工事が加速している現実を直視しなければならない。
午前10時22分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9・K8護岸ともにランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げが続けられていた。
ガット船は栄雄丸、美鍛丸、marumasa3号、鶴美丸が停泊し、美鍛丸が土砂の積み替えを行っていた。