Quantcast
Channel: 海鳴りの島から
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2937

秋を迎え、テイケイはいつまでマウスシールドにこだわるのだろうか。

$
0
0

 上の2枚の写真は、10月19日(月)のゲート前の様子だ。3回目の資材搬入を前に市民が座り込みの抗議を行っていたが、その後ろに並んで立つテイケイの警備員たちは、透明なマウスシールドとゴーグルを着けている。

 マウスシールドについては、隙間だらけで新型コロナウイルスの感染予防に役立たないとして、ゲート前に集まっている市民からくり返し批判がなされてきた。それを無視してテイケイはマウスシールドにこだわっているのだが、10月23日付琉球新報(3)面の記事に、次の一節がある。

〈最近、政治家やタレントが使うことが増えているフェースシールドやマウスシールドはしぶきを防ぐ効果が弱いと強調。マスクの着用を徹底する必要があるとした〉

 引用した指摘は、新型コロナウイルス対策を厚生労働省に助言する専門家組織の座長である脇田隆字国立感染研究所所長によるものだ。全国の新たな感染者数が微増傾向にあることを受けてのもので、ウイルスの飛散を防止するため、マスクの着用徹底を呼びかけている。

 上の3枚の写真は2年前の11月頃のゲート前を撮ったものだ。当時はアルソックが工事用ゲートの警備を担当していた。新型コロナウイルスの流行前だが、インフルエンザ対策や顔を隠すためにマスクを着けている警備員がいた。当時は不織布マスクや布で口を覆うのが普通で、それで何か問題があったというのを聞いたことがない。

 マウスシールドを使用する理由として、熱中症対策が言われることがある。しかし、沖縄の道路に立って車両の誘導などを行っている警備員は、昔から排気ガスや粉塵対策のため、不織布マスクを着けるのが当たり前だった。

 実際、本部港塩川区で抗議する時、晴れた日は風で粉塵が舞い、マスクの必要性を感じる。この夏も抗議する市民や機動隊員、沖縄防衛局員は不織布マスクや布マスクを着けていた。それで熱中症なった人がどれだけいただろうか。熱中症対策をいうなら、むしろ大事なのは水分補給や、立哨時間の短縮ではないのか。

 10月も後半となり、名護市は今日、肌寒い1日だった。テイケイは見た目にこだわっているのかしれないが、これからの季節は感染症対策を優先して、警備にあたる労働者に不織布マスクの使用を認めるべきだ。

 厚労省に助言する専門家組織の座長の指摘を、沖縄防衛局は真摯に受け止めなければいけない。テイケイをきちんと指導すべきであり、それすらやらずに、感染症対策を適切に行っている、とはとても言えない。

 23日付琉球新報は、自民会派の座波一県議が新型コロナウイルスに感染し、自民会派17人が濃厚接触者とされていることを報じている。

〈自民会派の県議18人は、18~21日、視察のため与那国島、石垣島、宮古島を訪れていた。座波氏以外の17人は濃厚接触者とされている。期間中は居酒屋での懇親会などもあったという〉

 宮古島、石垣島での感染者増加が連日報じられている。居酒屋での懇親会には、17人に加えて地元の人も参加しているから、かなりの人数になっただろう。自民会派の県議たちは不安を感じなかったのだろうか。これで議会活動が停滞すれば、会派の責任は大きい。有権者に状況を説明する義務があるはずだ。

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2937

Trending Articles