8日(木)は新基地問題を考える辺野古有志の会とティダの会で名護市役所を訪ね、午前11時半から渡具知武豊市長に対し、「辺野古美謝川の加工変更について許可しないことを求める申し入れ」を行った。
8月1日付沖縄タイムスと同2日付琉球新報に、〈名護市辺野古の新基地建設計画で、沖縄防衛局が美謝川の水路切り替え工事に向けたボーリング調査の準備を進めている〉(琉球新報)ことが報じられている。
ティダの会と有志の会として渡具知市長に直接会い、申入れを行うのは初めてだった。今回は美謝側の切り替えについての市長の考えを確認することが中心となったが、渡久地市長は、調査もしない段階では何とも言えない、法律や条例に従って判断する、というはぐらかしに終始していた。
美謝川は辺野古ダムから国道329号線の下を通り、キャンプ・シュワブ内の現在、海保の浮桟橋が設置されている浜から大浦湾に流れ込んでいる。大浦湾を埋め立てる前には、まず美謝川の河口の切り替え工事を行わなければならない。美謝川は名護市の管理下にあり、市長の判断が大きな意味を持つ。
ボーリング調査に市の許可はいらず、地権者の許可を得て開始されるというが、市としては水質汚濁防止を求め、市職員の立ち合いもあるようだ。報道によれば〈国道329号線沿いから着手するとみられる〉(琉球新報)とのことなので、辺野古ダム周辺の動きに目を配りたい。
日本学術会議に対する菅政権の対応を見れば、人事と予算を握って支配する手法は、安倍政権以上に強化されるだろう。自らに従う者にはアメをばらまき、反抗するものにはムチをふるう。呆れるほど単純で粗野な政治になったものだ。辺野古新基地建設を進めるうえで、沖縄に対する態度も変わりはない。
美謝川の切り替え工事を許さない取り組みを広げていく必要がある。動きがあった時には、現場ですぐに抗議できる態勢を整えたい。