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Channel: 海鳴りの島から
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沖縄県の辺野古新基地問題対策課による埋立進捗状況の確認なるもの

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 26日(火)は午後4時56分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。

 K9護岸については未確認だが、土砂を積んだダンプカーはこの時間帯、K4護岸のすぐ内側に土砂を投入していた。N5護岸とK3護岸の両側から土砂の投入が進められてきたが、明日にもつながりそうだ。ほかにK3護岸の側からも土砂投入がなされていた。

 辺野古の沖では米海軍の輸送揚陸艦・グリーンベイらしき船の姿が見えた。

 上の3枚の写真は辺野古漁港付近から見た新基地建設現場の様子だ。昨日25日に辺野古新基地建設問題を考える辺野古有志の会とティダの会で沖縄県に申し入れを行った。その際、県の辺野古新基地建設問題対策課の多良間という職員が、現場の進捗状況を確認するために週3回、瀬嵩の森と辺野古漁港から現場の確認をしていると発言していた。

 瀬嵩の森からは大浦湾の全景が見渡せるので、湾内に入ったガット船がランプウェイ台船に土砂を積み替えている様子や、K8・K9の両護岸で土砂を陸揚げしている様子が確認できる。しかし、辺野古側埋め立て工区の様子は陸地にさえぎられ、見ることができない。

 多良間氏の口ぶりでは、辺野古漁港から埋め立ての進捗状況を確認しているかのようだった。しかし、辺野古漁港から見えるのは上の写真のような情景だ。視線はK1からK3護岸にさえぎられ、内部の様子を見ることはできない。

 埋め立て状況を正確に確認しようと思えば、ドローンを飛ばして上空から見るしかない。それができなくても豊原の高台から見れば、K8護岸の様子やダンプカーで運ばれてき土砂が、どの地点に投入されているかぐらいは確認できる。

 だが、辺野古漁港からは護岸の外側に消波ブロックを設置したり、護岸上の作業は見えるかもしれない。だが、内部の埋立状況を確認するのは不可能だ。これで埋め立て工事の進捗状況を把握していると県が言うなら、呆れ果てると同時に怒りを覚えずにいられない。

 辺野古側埋め立て区域に土砂投入が開始された頃は、豊原の高台から観察・撮影する県職員やマスコミ関係者の姿がよく見えた。しかし、最近はほめったに見ることがない。多良間という職員は現場に出たことがほとんどないのだろう。進捗状況を確認して問題があれば、県の承認撤回に役立てるかのように言っていたが、ちゃんとした現場確認もできていない県職員の発言など空虚な強がりに過ぎず、信用に値しない。

 


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