20日は午前中高江に行った。着いたのが8時過ぎで、作業員は午前7時半頃にN4のゲートから離れた場所から森に入り、離着陸帯での工事を行っているとのことだった。ゲート近くに作業員が資材を取りに来ることもあったが、ゲート周辺からは工事現場が見えない。それで住民・支援者は風船にカメラを提げて現場を撮影し、進捗状況を把握している。
トラックで赤土を運び、パワーショベルで地面をならしているのだろうか。平坦にしてから砂利を敷き詰め、ローラーで固める段取りかもしれない。日本政府は19日にオスプレイの運用に関して「安全宣言」を行い、沖縄の反対の声を踏みにじって配備を強行しようとしている。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-197096-storytopic-252.html
報道によれば、来週末にもオスプレイが沖縄に飛来する。10月に入れば本格的な訓練が始まる。それに向けてN4の離着陸帯の整備が急ピッチで進められている。この期におよんでも仲井真知事や東村の伊集村長は、オスプレイパッドの建設を容認するというのだろうか。オスプレイ配備を強行しようとする政府に反発を示す一方で、オスプレイの訓練場の建設には賛成する。そのような曖昧な姿勢が、政府に付け入る隙を与えているのだ。
知事をはじめ県内の各自治体の首長、議員には、県民・市町村民の生命と財産を守る義務がある。9・9県民大会の決議をいとも簡単に踏みにじった政府に怒りの声を発するなら、自らが先頭に立ってオスプレイの配備、訓練場の建設・整備に反対すべきだ。
普天間基地や北部訓練場だけではない。嘉手納基地やキャンプ・ハンセン、キャンプ・シュワブ、伊江島補助飛行場など、県内各地の基地でオスプレイが来月には訓練を開始しようとしている。各基地のゲート前に首長や議員らが立って、住民とともに抗議の声を上げる時ではないか。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/sfa/goui_120919.html
公表された「日本国における新たな航空機(MV-22)に関する日米合同委員会合意」の骨子を読むと、「できる限り」「可能な限り」「運用上必要な」「努力を払う」「可能性を検討する」「必要に応じて」などの用語が頻出する。結局は米軍の運用しだいでどうにでもなるような内容であり、まさに官僚が得意とする抜け道だらけの作文である。いったんオスプレイが配備されれば、あとは米軍のやりたい放題の状況になるのは目に見えている。
N4では、台風対策で片づけてあったテントやネットを再度張り出す作業を行った。工事が行われている音に、住民や支援者は苛立ちや怒りを覚えながらの作業である。工事を止めるために、ぜひ多くの人に高江に足を運んでほしい。
金曜日の午後6時からは、普天間基地の野嵩ゲート前でオスプレイ配備に反対する行動が行われている。政府の欺瞞的な「安全宣言」に怒りを覚えるなら、それをゲート前の行動で示しましょう。こちらにもぜひご参加を。