沖縄島北部はまだ台風13号の影響で風雨が強い状態だ。海も荒れていて、辺野古新基地の埋め立て工事に使用するランプウェイ台船が大浦湾に戻るのは、週明けになるだろう。
9月6日付琉球新報電子版に〈大地震想定せず 辺野古新基地 地盤改良/防衛省「安定性は確保」〉という見出しの記事が載っている。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-984498.html
いつもながら安全性よりも工事の進行を優先する日本政府・沖縄防衛局の姿勢が露出している。東日本大震災であれだけの被害を受けていながら、何も学ぼうとしていない。工事が遅れているのに焦り、安全性を無視して新基地建設を強行しようとしている。こういうずさんな工事を断じて許してはならない。
2枚の写真は、上が今年の9月2日、下が8月19日に撮影したものだ。8月19日の本ブログでも紹介したが、K9護岸近くの大浦湾に面した崖が土砂崩れを起こしている。崖の上は辺野古弾薬庫で、フェンスのすぐそばまで崩落が進行している。
辺野古弾薬庫のそばは活断層が通っており、大浦湾に面して急峻な崖が形成されたのも、その影響を受けてだろう。大規模な地震が発生した場合、問題となるのは辺野古新基地予定地の軟弱地盤だけではない。地域住民に与える危険性という点では、辺野古弾薬庫の方がより大きいのではないか。
トランプ政権は「使える核兵器」として低出力核兵器の開発、配備を打ち出している。将来、辺野古弾薬庫に核兵器が持ち込まれる可能性を否定できないし、新基地建設に当たっては滑走路の高さ制限にかかる問題もある。
台風13号の影響で名護市はかなりの雨が降っている。辺野古弾薬庫下の崖崩れが拡大していないか気になる。辺野古弾薬庫で事故が発生しても、住民の避難計画さえ沖縄防衛局は立てていない。こういう危険な弾薬庫は1日も早く撤去すべきだ。